2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

終わる世界、終わらない夏休み 桜井深優の終末

「……お母さん」 「いきなさい、深優。今あなたが信じていることを、信じ続けることを忘れないで」 それが生きなさい、だったのか、行きなさい、だったのか、私には判別がつきませんでした。でも― なかなか素敵な結末でした。→ 感想

学校の階段3

ああ、そうか。もうひとつ思い出した。 負けるのが悔しくて、何とかして勝ちたくて、掃除をしていたときに気づいた壁や窓枠の位置関係を利用して壁を飛んでみせたこと。初めて九重を追い抜き、先に一階まで辿り着いたときのこと。 『こう髪の毛がブワーッて…

本日の購入物

HJとかスニーカーの新刊がほしかったので、そのまま別館のフォレストに行ったんですが、まだ営業時間前。ああ、そうか。普段は 10時開店なのか。 整理券をもらったのが 9時40分ぐらいだったので、この微妙な 20分の空間をどうしようかと思ったけれど、店に入…

さあ、紀伊國屋へ

9時半から整理券を配るってことなので、そのくらいに着くように路線検索をしたにもかかわらず、9時10分ぐらいに新宿についてしまいましたよ。何だ、この乗り換えの巧みさは。 これじゃ、いくらなんでも早すぎるよなあと思っていましたが、甘く見てました。紀…

カーリー 二十一発の祝砲とプリンセスの休日

「でも、無理かな。だれもわたしなんか好きになってくれないかも。ねえ、カーリー」 「そ、そんなことない!」 いきなり目の前でカーリーが勢いよく立ち上がったので、わたしはびっくりした。 「どうしたのカーリー?」 「い、いえ、なんでもないの……」 彼女…

悲しみは黄昏とともに カイルロッドの苦難 6

カイルロッドの苦難 6"> 「どうしてそんなことを言うの?」 「……カイルロッド王子のところへ行けば……あなたは辛い思いをすることになるわ」 敵か味方かわからない女だ。しかし、今、ミランシャを引きとめようとしているのは悪意からではなく、むしろミランシ…

電子書籍リーダ話

最近電子書籍リーダの話がちょっと相次いでる気がする。以前はパナソニックがΣBOOK、ソニーがリブリエなる対決をしていたけれど、今度は Words Gearと PRS-500 って対決になるのかな。それはともかく、日本で先行しそうな Words Gear は、写真で見る限りだと…

大沢在昌・京極夏彦 合同サイン会&ミニトークショー

"ほぼ"同時に刊行されたという前代未聞の"お祭り"を記念して大極宮では「悪だくみ」を企画しました。 リンク先にあるフォームから応募して当選した人のみだそうです。200名。 どこで買ってもいいけれど『狼花 新宿鮫IX』と『邪魅の雫』の二冊を持ってくると…

休んだ気がしない休日

平日にしかできないこと(銀行いったりなんだり)してたら、休んだ気しないなあ。 というわけで、朝から普通に動いてました。仕事に比べればまったり風味ですけど。 で、古本屋めぐりをしてみましたが「蓬莱学園の初恋!」は見つけられず。やはり都内のほう…

デモンズサモナー 2 薄暮の灯火

「私もサモナーだ。魔物を召喚する以上、偉そうなことは言えない。言えないけれど……」 口にするには、感情のうねりが大きすぎた。 心を鎮めようと試みるものの、沸騰する怒気は到底押さえ切れるものではなく、シャイナはその怒りをすべて両掌に集中した。 「…

骨牌使い(フォーチュン・テラー)の鏡 3

「人々はどうするんだ?あんたがそんなことを信じるのは勝手だ。だけど、あんたに従う人々は、従って死ぬかもしれない人は」 ロナーは微笑した。晴れやかに、まさに自分の勝利を確信したもののように。 「語り手が、自分の物語を信じないでどうするというん…

本日の購入本

あれ?今月こんなにファミ通買う予定だったっけ?まあいいか。 ソードワールドを読んだことがなかったので手を出すつもりはなかった「ダークエルフの口づけ」ですが、読んだことなくても面白いと、先日のオフ会で リッパーさんが猛烈にお勧めしてたので、こ…

ストライクなお話

昨日読んだ「フレイアになりたい」が個人的にストライクなんですが、まいじゃー推進委員会によると「蓬莱学園のようなノリを好む方にはストライク」らしいです。ってことは、フレイアがストライクな僕は、蓬莱学園もストライクなのかな。蓬莱学園については…

珍しいことに

「自分の県に球団はあるのか」という話から「六億円手に入ったらどうするか」という展開を繰り広げるのは、うちの部署ならではだと思う。「それだけあれば開かない○はない*1」なんて下品に飛びまくってたので、話が聞こえる範囲の人たちにどう思われたことか…

ドリームノッカー チョコの奇妙な文化祭

「お姉ちゃん、また一緒に遊んでくれる?友達になってくれる?」 それが精一杯の願いだったのだろう。ワタシは思わず笑ってしまった。嬉しくて涙が出そうになった。 「いいよ。お姉ちゃん、来年の春になったらまたここに来るから、だから約束しよう。指きり…

フレイアになりたい

だから私は、もう決めていた。もしも仮に命のバトンがあるのなら、私はあなたに渡したい。私の感じてきた喜びや悲しみをあなたに託したいと思ったのだから。 私は超能力者じゃないけれど。あなたの言うような人ではなかったけれど。 私はあなたの ― フレイア…

雪乃紗衣さん&由羅カイリさんサイン会

via 気が向いたらのライトノベル週報 最近、サイン会が多いように感じるのは、目を配るようにしているからかな。 ■日時 10月15日(日) 14:00〜15:00 ■会場 紀伊國屋書店新宿本店 Comic&DVDフォレスト2階特設会場 ■参加方法 ◎9月30日(土)9時30分より紀…

風邪かしら

昨日雨に濡れたせいか、体調悪し。電車に乗っていて、何度帰ることを打診したことか。共に濡れたはずの iPod Shuffle は元気に動いています。くそう。機械のクセに生意気な。そんなダルダルな状態だったので、いまいち仕事に集中できず。やることはやったけ…

黄色い花の紅

もしあの人のカバーがなければ今頃私は……。 そう考えると膝が震えそうになる。そうだ、これが戦いだ。これが殺し合いだ。一瞬の何かで生き残り、一瞬の何かで死ぬ、それが戦闘。わかっていたことじゃないか。 黒田さんの背中を追う。力が抜けそうになる両足…

読むぞリスト

昨日挙げたリストに載ってる作品は、面白そうなので全部読む予定ではあるんですが、優柔不断と言えば deltazulu ですから、手をつける順番がなかなか決められなくて(いや、迷ったの 1日だけど)。 だったら、他の人に順番を決めてもらおうと書いてみたんで…

いやらしい

朝、まだほとんどの人が出社していない時間に、お偉いさんっぽい人が社員の机の引出しをチェックしていやがりました。なにか査定でもしてるんですかね、いやらしい。今日はちょっとしたミーティングがあって、先行きにいろいろ不安を覚える。いや、あるもの…

ブール・ノアゼット 世界一孤独なボクとキミ

「私は決して卑屈にならない。私は決して誇りを失わない。私は決して逃げない。私は決して人を裏切らない。いかに苦しくても、いかに不幸であっても、いかに裏切られても、私は胸を張って、大笑いしながら生きてやる。世界中全ての人間を愛してやる。そして…

暗闇にヤギを探して

「それには、まずオムレツね」 「オムレツですか」 「オムレツです。オムレツが嫌いな人類は存在しません。世界中の卵がある国にオムレツは存在しているわ。もし、オムレツの嫌いな人間がいたら、その人は地球外生命体だから、コンタクトには注意したほうが…

自らに課していること

というと、何かかっこいいな。 ライトノベルに手を出したのが割合最近ということで、昔の作品をあまり読んだことがないので、月に 1シリーズずつぐらい代表的な作品を読んでいきたいなと思い始めたのはいつだったか。先月で言えば「フルメタ」だし、その前は…

定期的なむかつき

定期買うの忘れてて、改札で止められましたよ、ちくしょう。 朝からなかなかな気分を味あわせてくれやがりました、JR*1 定期といえば定期的にムカつかせてくれるのがすっぴんで、本日もやってくれました。あっちの仕事なのに、何でこっちに重点が置かれるの…

あそびにいくヨ!9 ねことみんなのいろいろと

「こんにちは、紅葉。 覚えているかしら? 私は「燃える薔薇」 貴女のおかげで人生が変わった女よ。 よろしければ近いうちにお会いしたいの……」 アオイの唇がぎゅっと噛みしめられた。 手紙の主は一年前、彼女と戦い、海の藻屑になったはずの女性からだった…

ゼロの使い魔 9 双月の舞踏会

「ルイズ。あんた変わったわね」 「どうしてよ」 「いや……、破れた男の子のシャツを繕ってあげるなんて……、やっぱ恋すると女って変わるのかしら」 「こ、恋なんかじゃないもももももん!ぼ、ボロボロで、か、かか、可哀想だから縫ってあげてるだけだもん!」…

読書日和と白バック

やっぱり天気のいい日は読書だね(棒読み)。いや、窓すら開けてないぼくにはよくわかりませんが。 昨日、ほとんど本が読めなかったせいか、今日はとても気持ちいいぐらい読めました。くしゃみが止まらなかったり、ちょっと頭痛気味だったりすることは気にし…

マテリアルゴースト 3

「なんで……なんで!」 「……それは、何に対する疑問ですか?」 そんなものは私にもわからない。ただただ、納得できなかった。 「多数のために少数を犠牲にすることは、悪だと思いますか?一人の命で百万の命を救う行為は、悪だと思いますか?」 「…………」 「正…

輝石の花

「俺の意見は変わらない。いずれ彼は人の形を失う。そうなったら君だって躊躇わず殺すだろう?早いか遅いかの違いだ」 「間に合わなかった時のことは、その時考えればいいわ」 「なら、その時が来るまで何をする?」 リレーリアは唇をかみ締め、ゆっくりと両…