2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ココロコネクト ヒトランダム

「実はオレ達昨日の夜……」 全員が息を呑み、室内が水を打ったように静まり返る。 「魂が入れ替わってたんだ!」 文化研究部五人の男女の人格が入れ替わるお話。設定は面白いし、入れ替わることで見えてくる弱さと、乗り越えて行く過程などはよかったけど(主…

楽園の魔女たち とんでもない宝物

「わたしは、たしか、なるべく秘密裏にといいませんでしたか……?」 サラのお話と、お弟子さんたちで人質救出する二本立て。いつだって殿下が可愛いけど、今回はサラ大活躍だったなあ。いつか酔っ払ってるとこもみてみたい。秘密裏の作戦が大事になってしまう…

2010年1月31日の日記

今日は一日読書してた。こんなに読書充したのは久しぶりだなあ。おかげで身体が痛いったらない。読み始めるときは、普通に壁に背を当てて読んでるのに、いつのまにかずるずると下がって、ごろんと横になってしまったまま、6冊とか読んでると、身体がやばくな…

空色パンデミック(1)

「そうだね。親しい人間って言い方はちょっと語弊があったかもしれない。正確には、患者が好意を抱く人間なんだ」 「よけい分からなくなったよ。僕とあの人はそれまで一言も口を聞いたことがないんだ。彼女が僕に好意を持つ理由なんてない」 「馬鹿だなあ、…

僕僕先生

「列子という人がね、よく言っていた。喜怒哀楽なんてものはその場限りのものだ。時間が過ぎ、状況が変わればあっさり変化するし、どんな強い感情も醒めてしまう。そして感覚に絶対的な正解なんてない、ってね。でもだから心を無にして、とはボクは思わない…

2010年1月30日の日記

頭痛で目が覚めるぐらい体調の悪い土曜日。とりあえず寝つつ、起きたら本を読む。そして未だに治まらない頭痛。うーん、なんだろう。ギリギリ本が読めるレベルなのでいいけど。とりあえず、寝まくってるおかげで、あまり本が読めてないのが残念です。明日に…

楽園の魔女たち 賢者からの手紙

「ばかをおっしゃい、どうしてあたくしがたかが豆ごとき……」 「あれえ、でも」マリアが首をかしげる。 「さっき笑ってたよね−?やっぱりうれしい?うれしい?」 (こ……このガキ……!とぼけた顔して目撃していたのね!?) 「えっ。ほんとに?」と心底おどろい…

2010年1月29日の日記

サリンジャーが…… 小説「ライ麦畑でつかまえて」などで知られる米国の作家J・D・サリンジャー氏が27日、ニューハンプシャー州コーニッシュの自宅で老衰のため死去した。 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100129-OYT1T00155.htm ノルマンディー…

空の彼方

「この装備を着けている人が居たら、それはこの店の客。つまりこの街、王都レーギスを帰るべき街と定めた旅人。貴方と同じ街の人間。だからもし、このマークを着けた人が困っていたら、貴方の出来る限りでいい。手を、差し伸べて欲しいの」 そこで、また彼女…

2010年1月28日の日記

二日連続で、Sleep Cycle に予約した時間より30分早く起こされて、生きてるのが辛い……と思ったけど、iPodが発表されたので、手に入れるまでは生きていたい。発売される前から買うことは決まっていました。 見た目はでかいiPhone(or iPod touch)って感じで…

蒼空時雨

「あんたさ、もしかして結構、おっちょこちょい?」 俺の言葉に、階段を踏み外しそうになった彼女は申し訳なさそうに頭を掻いて。それから、あどけなく微笑んだ。 「右足が先走ってしまいました」 面白い表現を口にする子だなと思った。 倒れていた女の人と…

夜魔 ―怪―

「うん、あのね。小さい子供と一緒に眠るぬいぐるみさんはね、子供の見る悪い夢を食べてくれるんだよ」 私の問いに、少女は無邪気に微笑んで、まるでおどぎ話のような答えを口にした。 「だから小さい子達は安心して眠れるんだけど、ぬいぐるみさんのお腹の…

2010年1月27日の日記

最近、いつもとちょっと違うような作業が多いおかげで、疲れ方が変だ。今日は、朝起きて、布団から出る間もなくiPhoneでAppleのサイトを確認して気づいた。タブレットは明日発表だ。あせりすぎだおれ。 どうやら今日の夜中というか、28日の午前3時ぐらいにな…

ガーデン・ロスト

「はじめて思った。ちゃんと、あたしのことちゃんと、好きになって欲しい」 そこまでいって、音が立つように首を落とした。ぜんまいの切れてしまった人形のようで、頼りない動きに、呟く言葉も心細かった。 「でも、―怖い」 かわいくて、お人好して、格好よ…

ごくペン!(2)

「万が一それが伝わらなかったとしても、ぼくは鈴音をバカにしたりはしない。ぼくと鈴音はいっしょに戦う仲間のままだ。ぼくも、この学園も、捨てたりはしない。この学園は、そういう場所のはずなんだ」 彼女の瞳が揺れる。返事がなくても、不安が伝わってく…

2010年1月26日の日記

ちょこっとだけらのさいのことを考えるようになったのは、先日のオフ会でリッパーさんからネタふりがあったからです。うーん、いけるのかどうなのか。こういうのって、話してるときは行けそうな気がするのに、ひとりで考えるとまるっきり何も出てこないのは…

お茶が運ばれてくるまでに―A Book At Cafe

近しい人が死んだのに、あなたがまだ生きている理由? その人を忘れないでいるためですよ。簡単でしょ? 時にハッとする表現が印象的な絵本でした。→ 感想

キケン

「つうか、何やるときでも本気度はMAXなんだよなぁあの人たちは」 機械制御研究部略してキケンのお話なんだけど、機械あんま関係なく、いわば光画部で、鳥坂みたいな暴君部長に振り回されて「全力で遊ぶ」様がとても楽しい。こういう学生生活出来たら楽しか…

2010年1月25日の日記

昨日出かけたから少しはマシかと思ったけど、やはり月曜日は具合悪くなる。やることが多いからかしら。 でも今日は紅玉さんの「ガーデン・ロスト」が読めたので幸せ。この人のお話は冬がとてもよく似合う。 最後に涙した。ここ最近、Twitter経由で訃報をよく…

あそびにいくヨ!(13) おかーしゃんにあいましか?

「……もう」 伏せていた顔を、アオイは上げた。 「みんなのお陰で、私、最近泣いてばかり」 アオイの過去話に一区切。家族が見えて、じわっときたなあ。彼女がここまで来れたことを嬉しく思う。早く一緒になっちゃえばいいのにとニヤニヤ。外交は一時停滞かと…

聖剣の刀鍛冶 #8.Light & Darkness

「祭り、俺と一緒に行ってくれないか」 どうして自分を、と訊き返すことは無粋に思われた。 「……うん」 脳が熱を帯びている。痺れを伴う微熱。 震える胸を手で抑え、一旦呼吸を落ち着けた。 花が色づくように頬を染め、応える。 「連れてって」 年越し祭りの…

今週の購入予定本

何気に多い……。ファミ通の新人さんは買おうかどうしようか迷い中。 01/29 コバルト文庫 花咲く丘の小さな貴婦人 荒野へ、心に花束を抱いて ―前編― 谷瑞恵 [A][B] グランドマスター! 刻まれた聖痕 樹川さとみ [A][B] 01/30 ファミ通文庫 B.A.D. 1 繭墨は今日…

2010年1月24日の日記

らのさいお疲れ様オフに行ってきた。 まあ、僕は解説ぐらいしかやってないので、執筆陣+編集長を労おうぜという感じ……だったはずなのに、うららさんと同じテーブルについてしまったが故に、バカテス話ばかりすることになるから大変でした。「らのさい話する…

ゼロの使い魔(18) 滅亡の精霊石

タバサはわずかに口を開いた。教皇の話に、聞き入ってしまったのである。 「明確な危機となって、我らを滅ぼそうとしている。だからこそ四の四は復活し……、我らは聖地を目指さねばならないのです」 「……明確な危機?」 「そうです。それを今から、あなたにお…

ベン・トー(5) 北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円

「でも、それでも……その、ダンドーと猟犬群には勝てないんじゃ?」 その瞬間……槍水仙ではなく戦場での彼女、氷結の魔女として僕を見つめ、言った。 「あそこは私の縄張りだ。そこで大きな顔などさせるものか。……私を誰だと思っている」 ちょっと痛い狼の恋愛…

2010年1月23日の日記

昼間、うだうだしてたら寝ちゃったんだけど、いい加減、髪を切りに行かないと大変なことになるので、寝起きで寒くだるい中、行ってきました。今日はぜんぜん本が読めてなかったから、待ち時間に読もうと思って本を二冊も持っていったのに、待ち時間ゼロだっ…

戦う司書と世界の力

『なぜ、守るのです。こんなにも腐りきった世界を』 「世界が腐りきっていることなど、とうの昔に知っている」 ユキゾナが言い返す。 「腐りきっていようとも、この世界を守る。それが我ら武装司書」 絶望的かと思いきや、さすがハミュッツ……なんて思う余裕…

2010年1月22日の日記

あじんたんに勧められたiPhoneアプリ「Sleep Cycle 」を手にして、一週間が過ぎました。 金・月・火・水・木・金のデータです(土日は抜かしてます)が、規則正しかったり乱れてたりしてますね。上に行くほど目が覚めていて、下に行くほど深い眠りとなってお…

幻想譚グリモアリス(5) 天の座に咲け叛逆者

「桃原誓護は非力な人間にすぎないけど、知恵くらいなら、貸してあげられる」 「……何か考えがあるの?」 「アコニット、君―」 誓護はぽんとアコニットの肩を叩き、軽い口調で訊いた。 「侵略する覚悟はある?」 かっけー!七剣花者それぞれと一対一に持って…

夏海紗音と不思議な世界(1)

不思議なことがたくさん起きたし、いま思い出しても信じられないことばかりだ。 だけどあれは、夢でもなけりゃ幻覚なんかでもない。 僕の身に実際に起きた出来事である。 この物語を簡潔に述べると、こんな具合になる。 『僕は夏海紗音と不思議な航海に出て…