ムシウタ 10.夢偽る聖者

「逃げてもムダよ。何をしても、もう止まらないの」
讃える信徒たちを見下ろしながら、環は微笑した。
「たかがウソが、どれだけ大きい力を持ってるか……見せてあげる」

幼馴染みとついたちょっとした嘘が、こんなにも大きな力になるとは……必要以上に引っかき回して、虫憑き同士が争うことになったけれど、みな見たい未来は一緒で。ああ、一号に指定されるとは、そういう意味もあったのかと実感させられるものがありました。皮肉を感じながらも、終わりに繋がりそうなラストがとても印象的。→ 感想