さびしい女神 僕僕先生

「慈雨を喜び、長雨を恨み、太陽を尊び、旱を憎む。己の手に届かないことに喜んだり悲しんだり。毎年大騒ぎしておるのを見ているのは実に楽しい」
そして
「わしもあの仲間に入りたい、と何度も思ったよ」

蚕嬢の故郷へ。旱の原因となってる女神は、力の大きさ故に多くの人の怖がられてて、でも王弁からすると寂しく見えて。憐憫から動く彼の考えを浅いと言えるかどうかはわからないけれど、ヘタれてても勇敢で、約束を違えずに立ち向かう姿がとても良かった。仙人じゃないからこそできたことだよなあ。神様たちもすごいけど、人もすごいよ。いや、でも、まあ、ちょー朴念仁ですけどね。僕僕先生もちょっぴり嫉妬してるみたいですが、いつか本当の姿を見せられるといいですね。 → 感想