2007年少女文庫マイベスト10
少女小説人気アンケート調査に投票するために、2007年中に刊行された少女小説のマイベスト10を作ってみた。順番はあまり関係なく並べてみる。
喪の女王 流血女神伝
25巻に及ぶ大河ノベル。
主人公である少女、カリエの波乱万丈の物語であり、各国の歴史を描いた物語でもありました。流血女神と呼ばれるザカリアなどの神々の「神話」に翻弄されながらも、生きつづけた人々の強さと弱さが印象的です。








新たなる神話へ(神話の子供たち & 金の髪のフェンリル)
独裁者によって管理される『シティ』と、厳しい自然環境の中で生きる『Dエリア』に分かれた世界を繋ごうとする者たちを描いたお話の最終巻。世界を守るために、愛する人を守るために、生きた、戦った人たちの思いが胸に響きました。繊細な描写に幾度となく浸らされて、最後は泣きまくり。








エパタイ・ユカラ
崩壊した日本で、独立テロに巻き込まれた少女のお話。惚れた相手がよりによって……というところは、まさに愚者と言いたくなるものがありますが、あまりにも切なく、心が痛くなること請け合い。シリーズ二冊で打ち切り決定みたいで、泣きそうになるぐらいですけど、それでも読んでと勧めたくなるぐらい心に来る物語でした。


一巻は200ページに満たないお話なので、試しにどうでしょう?
魍魎の都 姫様、出番ですよ
物心ついた時から物の怪が「見える」諾子=清少納言のじゃじゃ馬っぷりを描いたお話。本宮さんなら幻獣降臨譚シリーズのほうが有名な気がしますが、あえて魍魎の都にするのは、
諾子がとても魅力的なんですよ。元気な行動力に振り回される周囲の人にご苦労様といいたくなる。恋愛方面もまた素敵で、クークーと悶える間違いなし。

プリンセスハーツ
大国パルメニアの打倒を目指す仮面夫婦のお話。仮面夫婦なはずなのに、妙に連帯感がある夫婦のやり取りが素晴らしい。宮廷内の陰謀劇も、なかなか変化球なところがあって、そのおかげで、時折見せる嫉妬合戦が楽しくなる。今回はいいところで終わってるので、すんごい続きが待ち遠しい。


ダナーク魔法村はしあわせ日和
魔法なんてあるわけが……と思っていた署長の次なる任地・ダナーク村が、実は女はみな箒に乗って飛び交ってるという魔法村だったというお話。お堅い常識人と暴走箒娘の距離の縮まり方が最高です。「イヒ」って言葉が、可愛く思えるようになったら、もうおしまいだと思って、続きをじりじり待ちましょう。




花咲く丘の小さな貴婦人
父親の死をきっかけに上流階級が集うレディズ・カレッジに入学した少女のお話。女性が学ぶってこと事態、奇異の目で見られる時代の中、めげずに立ち向かう少女の姿がとてもいい。寄宿舎ものとしてもいいよなあ。
男子寮に彼女を思う人がいるんですが、微妙な距離感にニヤニヤがとまらん。


グランドマスター!
美人だけど常識はずれな宗教集団の女総長と、彼女を護衛する堅物な軍人率いる一行の世直し旅物語。総長の行動の能天気さが楽しくて楽しくて。時にセクハラ混じりなことをされても、まじめなに仕える堅物君の努力が涙ぐましくなる。でも、だんだん、思いが……?な関係が心地よい。
他のところでは使い物にならないという落ちこぼれな部下たちも、一癖二癖あるものばかりで魅力的。


身代わり伯爵
伯爵家に養子にいった双子の兄が姿を消したということで、パン屋に勤めてた妹が兄に変装して宮廷に上がり、いろいろ騒動を引き起こすお話。ありえないと思いながらも、男の集団に囲まれた女の子の悲劇が面白おかしい。正体を知ってる人との間に生まれる恋物語もにやつきまくりですが、よりによって女の子のほうが鈍いので、一喜一憂する男の姿を笑うのが正しい読み方?
ちなみにツンデレなお姫様も出てくるので、ツンデレスキー*1も楽しめる。



花闇を抱きしもの
現在まで続く陰陽道を支える『本家』の神島・秋川・御景。その中で、千年の時を生きてきた鬼を使役する神島家の当主に、十歳という年齢の少女、桐子がなるお話。黒い噂や年齢から、蔑み哀れみなどの視線で見られながらも、決して下を向かずにいる少女のプライドに、強さと弱さが見えますが、他人に心を開かなかった少女と鬼の間に生まれる信頼関係には、涙が出る。結末の美しさも惹かれました。
封殺鬼シリーズ読んでない人でも、この上下巻だけを手に取るって、ありじゃないかと思う。


ってところかなあ。
少女文庫方面は、冊数としては、100冊ちょい読んでるんだけど、30シリーズぐらいなので、ベスト10にすると、ちょっと薄いかもしれない。
ともあれ、ここから 5冊選んで投票しようっと。
*1:僕のこと?