2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

サクラダリセット(4) GOODBYE is not EASY WORD to SAY

「それでは私は、ケイとアイスクリームを食べてきます」 「うん。あーん、ってしてあげてね」 春埼は頷く。 「わかりました」 「え、ホントにするの?」 「お見舞いとは、そういうものではないのですか?」 これは素晴らしい。どのお話も魅力あふれる描写に…

銀砂糖師と白の貴公子 シュガーアップル・フェアリーテイル

「品評会でアンと競えるのは、今年だけだろうから。アンにとっては最後のチャンスに、僕は巡り会えたわけだ。僕は幸運かもしれないね」 「最後のチャンス?」 問い返すと、キースはすこし気の毒そうな顔をした。しかしはっきり、頷いた。 「そうだよ。彼女は…

2010年11月30日の日記

11月も終わりですよ奥さん。 まあ、僕の仕事は別に締めとかないのでアレなんですけど、いい加減冷房は(以下略)。最近、体を襲うけだるさは、風邪ではなく冷房病だと思ってる。夏に味わった感覚再び。 この体調で忘年会か……(明日)っていうか、12月は珍し…

放課後探偵団

「ああ、いや。じゃあ、読むぞ」 慌てたことを恥じるように、先生は真面目な顔でカードに目を落とす。 「『卒業式の事件を覚えているだろうか。放送室をジャックした事件だ』」 食堂全体が虚を衝かれたように静まった。 「『三十三歳の私は宣言する。あの事…

桜嵐恋絵巻 〜水底の願い〜

「それにしても、あなた独りで、いったいどうするの?何もできないでしょう。誰か連れてこないと」 「……誰にも言ってないもの」 「え?」 「言ってないのよ。……黙って出てきたの」 詞子が目を瞬かせる横で、雅遠が何か納得したように、大きく頷く。 「ああ、…

2010年11月29日の日記

幻狼ファンタジアの締め切りは明日までということで、必死になって応募券探し(というなの本探し)。見つからなかったら、もう一冊何か買うところだった。幸いにして見つけることができたんだけど(朝)、時間が無いと焦りながらガーっとアンケート書いたり…

空色パンデミック Short Stories

「……なんて答えればいいのさ?」 僕は根負けして、小声で青井に訊いた。 「お前の素直な気持ちを答えればいいんだよ」 「素直な気持ち?」 「穂高結衣と俺、どっちが好きなんだ?」 短編でも容赦なく空想病の発作が起きまくってますが、どちらかというとコミ…

彼女はつっこまれるのが好き!

「音無源太って、音無さんのお父さんのこと……ですよね?」 「そうよ!だからなに!?あたしが誰の娘だろうがカンケーないでしょ!あたしはあたしなの。あたしがボケたら、ちゃんとツッコんでほしいわけよ。『あははは、音無さん、なに言ってるんですか』なんて…

2010年11月28日の日記

昨日の反動で本を……と思っていたのに、朝からあだち充の「ラフ」なんぞを読んでしまう僕がいる。 昼前ぐらいから読書開始。空色パンデミック Short Stories (ファミ通文庫)作者: 本田誠,庭出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2010/11/29メディア: 文…

ぐいぐいジョーはもういない

人生の中で、女の子が高速スライダーをおもいっきり投げなくちゃならない日は、限られている。 あの八月の決勝の日は、その、数少ない一日であったのだ、と、私たちは後に思った。 これは面白かった。とても青春してた。バッテリーってやっぱいいなー。肘に…

不敗の海賊と不死の帝王 ダイヤモンド・スカイ

「一緒に来い」 低くて、熱い声がした。 「俺は置いていったりしない」 ディアの純粋培養っぷりに振り回される人たちが楽しいな。あのお願い攻撃を断れる人はいるのかしら。謎と冒険もいいけど、海賊船内の恋愛模様がいろいろあって、大変ニヤニヤです。→ 感…

2010年11月27日の日記

今日は本の整理で一日が潰れました。17時ぐらいまでかかってようやく、ようやくちょっとスペースが空いたんじゃないかなと思えた。とりあえず貸して欲しいと言われた本は見つかった。借りた本の一部も見つかった。懐かしき本が見つかって、17時から、「ガラ…

プリンセスハーツ 〜これが最後の恋の巻〜

「話そう」 ハクランは言った。表情の乏しい、香炉から立ち上る白煙のようにつかみどころのないこの男が、この時ばかりは力強い声だった。 「この国がまだ豊かさを知らないころ、ほんの十数年前の ――、私の義姉アレットの最後の恋の話だ」 ジルの母の物語は…

僕と彼女とギャルゲーな戦い

「ゲームを作ってる人間なら、一度は通る道なんですよね」 先輩は無言で頷く。 「頑張って作って、もし面白いって言ってもらえたら、とても嬉しいですよね」 「……それ以上の喜びを、私は知らないわ」 ゲームのシナリオライターをすることになった大学生の奮…

2010年11月26日の日記

会社の忘年会の会費が高い……一般的なラノベだったら10冊は買える。神の棘が二セット買える!あーうー今週は一日休みがあったにもかかわらず、何でこんなに疲れてるんだろう……と思ったけど、チームで休んでる人が多いからだった。体調不良は仕方ないけど、そ…

カンピオーネ!(8) 受難の魔王たち

「大魔王?」 「ほら、春くらいから首都高の道路が落っこちちゃったり、東京タワーが火事になったりしたでしょう?そういう怖い事件は全部、その大魔王の仕業なんだって!」 何だろう、その聞き覚えのある事件の数々は。 「ゴドーくん、あたしといっしょに大…

めたもる。

「それに……」 と、世羅は言葉を続けた。 「私が走るのは、自分のためだけじゃないから」 自分のためだけじゃない? 「私は……走らないといけないから」 なんのために? 表紙のイメージがぴったり。ちょっとシンプルかなと思うけど、こういうお話しいいな。→ …

2010年11月25日の日記

職場に着いたら具合が悪くて……という連絡が相次いでやってきた。おまえら絶対風邪じゃないよね。そして午後には、上司まで具合が悪いと言い出して帰っちゃう始末(こっちは本当に風邪)。 おかげで今日はひとりでお仕事でした。ひとりでお仕事でした。 ぼっ…

大坂城恋綺譚 〜桜想う姫〜

「万が一、どう策を弄しても蝶姫を妻に出来なかったその時は?」 正信の目が、異様な光を帯びた。 「殺せ」 石田三成が格好いい……そんな三成に思いを寄せる少女の恋が甘く切なかった。家康ェ……とか思うけれど、塞いでしまった少女の心を、時に憎まれ役を演じ…

不思議系上司の攻略法

「それにしても、石み……カヨさん、なんでわざわざメイド服なんかに着替えたんです?」 彼女はくすり、と笑い、 「彼には『メイドのカヨ』としてお願いしているわけですから。それに……」 そして胸のリボンに手を当てながらこう言った。 「大切な『ご主人様』…

2010年11月24日の日記

職場に到着してから、今日は部の飲み会があることを思い出した。休み明けにそれはつらい……けど、強制参加なんで行くしかない。職場の飲み会があまり楽しくないのは、同年代がいないからなんだよなあ。さすがに20歳離れるとね……同じ話を繰り返し聞かされるこ…

吐息雪色

でも、どんな人なのかもっと知りたいって、そう思ってしまうこの気持ちを抑えきれないなら、どうすれば良いんだろう。 ああ、これはまさに運命の恋だ。出会えたそのことが……何かを感じずにいられない。亡き妻を思う男に諦めきれない思いを描き、二人っきりの…

聖剣の刀鍛冶 #10.Trial

「大体セシリーさんの?次?って何ですか」 「何って」 「要するにあなたとは別の、くだらない男という意味ですか?」 生き残るために、猶予を得るために、失ったものは大きいな……全裸の意味がわかるラストが胸に痛い。→ 感想

2010年11月23日の日記

昨日は早く寝ようと思っていたのに、布団に入ってから銀盤カレイドスコープを7巻から読み返して、気づけば2時近かった。朝起きたら9時とか何やってるんだ。元々は出かける予定があったんだけど、ちょっと変更することになったので、今日は一日引きこもって読…

はなうたう ―淵国五皇子伝―

「ふざけるな!」 嫌な汗をかいている。胸のうちを見破られてはならないと、声が高ぶる。 「私が善を殺すだと?そんな馬鹿なこと……!」 「たとえ、それで華南様が手に入るとしても?」 恋ってなんだろうというところから、思いが見えていくという展開が素敵…

僕は友達が少ない(5)

「入学初日に友だちができるなんて、いくらゲームとはいえもうちょっとリアリティってものに気を使った方がいいんじゃないかしら?」 星奈が真面目な顔で言った。俺も同感だった。 「たしかにちょっと非現実的な展開だよな。SFとかファンタジーじゃないんだ…

2010年11月22日の日記

職場に着いたら、驚きの欠席率だった。そりゃ四連休のほうが良いけれど、いつの間にみな届けを出してたんだ……。うちのチームは全員出席だったけれど(そもそも人数が少ない)、定時になっても誰も来ないから、ドキドキぼっちだったぜ。今日は午後から雨だと…

影執事マルクの彷徨

事態が収拾したらしいと悟り、マルクはその場から姿を消した。 今見た幻―ヴィオラとリカルド―二人が確かに未来へ繋いだ夢を守るため。 <精杯の姫>の夢を終わらせるために。 そして、自分自身の恋に答えを出すために。 本編が気になっているので、短編集で…

薔薇のマリア Ver4 hysteric youth

やっぱり、やだよ。 今さら一人きりなんて。 みんなに会えないなんて。 「……あー、もう……」 恥ずかしいやつだ、僕ってば。 マリアがZOO入りした直後の短編集。何かと拗ねるマリアが懐かしいな。いじけながらもカタリの扱いはアレなので楽しい。個人的にはピ…

2010年11月21日の日記

昨日は帰宅が遅かったうえに、日記という名のレポート書いていたおかげで寝るのが遅くなりました。2時過ぎてたよなあ。にもかかわらず、朝7時に電話が鳴るから切れそうになったぜ。もう一度布団に入ったけれど、一度目が覚めてしまったら、なかなか寝つけな…