2010年11月28日の日記

昨日の反動で本を……と思っていたのに、朝からあだち充の「ラフ」なんぞを読んでしまう僕がいる。
昼前ぐらいから読書開始。

空色パンデミック Short Stories (ファミ通文庫)

空色パンデミック Short Stories (ファミ通文庫)

楽しみにしてた空色パンデミックは短編集かーと、ちょっぴり気落ちしたけれど、読んでみたら面白かった。短編なのになんという読みごたえ。ややコミカルになっていたけれど、解決に導いていくのが抑えるのがどれだけ大変かってのが嫌ってほど分かる。さりげなく挑発する青井にニヤニヤしながら、もうひとりの主人公はセーフガードの木村さんだと思いました。

早くも一年が経ち、品評会再び。ですが、砂糖林檎が凶作ということもあって、派閥に入ってないアンが……姑息な嫌がらせを受けながら、それでも真っ直ぐに作り続けるアンが素敵だった。にしても、かの人物の行動には腸煮えくりかえる。そして、愛する人のための行動が、愛する人を苦しめてしまう。その結末が遣りきれない。続きを早く!

五人の作家さんの学園ミステリー。これは面白かった。読んだこと無かった作家さんの中では、相沢沙呼さんが一番良かった。ちょっと他のシリーズを読んでみる。五作品の中では、梓崎優さんが素晴らしかったなー。この人は「叫びと祈り」で痺れたけれど、ここでも魅せてくれました。でも、他の作品も良かったですよ。恋と謎が描かれるって素敵。

祝もものき事務所 (C・NOVELSファンタジア)

祝もものき事務所 (C・NOVELSファンタジア)

あとがきの「次はデルフィニア番外編です」が一番興奮した件。いや、つまらない訳じゃないんだけど……アリバイなし目撃者有り物的証拠有りの殺人容疑を晴らすために調査を依頼された探偵事務所っぽいところを舞台にしながら、主人公の出番がほとんどないのがすごい。つーか、あの力は犯則すぎるけれど、卑怯という言葉が出てこないぐらい、真相に迫っていく内に見えてくる「旧家」の歪みっぷりがやばかった。この人の描く歪んだ人って、あり得ないと思いながらも想像できるから怖いです。

とまあ、そんな感じで。
ところで、今一番焦っていることは、締め切りが明後日の幻狼ファンタジアノベルス 2周年記念フェアに応募するための応募券が見あたらないこと……