2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

グロリアスドーン 2 少女は夕暮れに遊ぶ

「美味しい?」 「うん!とっても美味しいよ!!美味しい……」 そこまで言った時だった。突然、ティルは口をつぐんでうつむいてしまった。あわてた静花はティルの顔を覗き込む。 「どうしたの?何か入ってた?」 「ううん、なんでもない。あんまり美味しかっ…

2006年を振り返って

今年は珍しく活動的でした。9月以降はですけど。 今まで休日といえば、読書以外ありえない生活でしたし、いまだにそれは続いていますが、極々まれに出かけるようになりました。主にサイン会ですが、正確にいうなれば、サイン会よりも、その後にお会いできる…

サイン会のメッセージって何書けばいいの?

昨日ゐんどさんが、桜庭一樹サイン会の整理券にある「著者へのメッセージ」に何を書けばいいんだろ、という話をしてて、たしか結論出ないままだった気がする。結構大きいスペースが取られてるので、一言って感じじゃないんですよね。こういう文章を考えるの…

大掃除

あれ、たった1日出歩いただけで筋肉痛?腰が痛いし、足の付け根も痛いよ? 我ながら素敵に鈍りまくりな体です。 なもんで、ゴロゴロしてたら、掃除しやがれと母上から命令が下されました。 いや、なんていうか、やってもやらなくても同じっていうか、捨てる…

うらにわのかみさま 2 夜空の海と炭酸と

「あの子、働き者の手をしてたわ」 ちら、と握手した右手を観て猫姉ェは言った。 「あの年で働き者なら、きっと霧人にはお似合いよ」 「え、あ。あの、ち、違うよっ。ぼ、ぼくとユウさんはそんなんじゃ」 「はいはい」 まったりのんびり悪者退治みたいなお話…

コミケとオフ会と

もうこんな時間……。23時就寝の僕にとっては、既に真夜中です。というわけで簡潔に。 お昼ごろ、平和さんと会場前で待ち合わせ。とりあえず適当に作家さんのサークルを見ていきましょう、てことで会場入りしたわけですが、なんだ、この人の多さは。上から見る…

戦嬢の交響曲 1

「で、俺はどうしていればいい?休むか?」 「いつものままでいい」 お、と思った。欠席しろ、ではないのか。 「普段どおりに戦っていろ。わたしもそうする」 「それじゃチームプレーにならんぜ。戦術とか考えなくていいのか」 「……わたしは一人で戦ったこと…

ユーフォリ・テクニカ ― 王立技術院物語

「言うのを忘れてたけど……」 ふとネルが口を開いた。 「……よくやった。おまえはうちの誇りだよ」 「え……」 まったく卑怯な不意打ちだった。いつもこうなのだ。ほかのどんな人も……こんなずるいことはしない。ほんとに、ずるい…… がんばる人のがんばる小説。素…

明日はコミケいってきます。

とりあえず、右も左もわからないので、案内役である平和さんの後をこっそりついていきます。挙動不審な人を見かけて「デルタさん、何やってるんですか、こっちですよ!」なんて声が聞こえても、生温かく無視してくれれば幸いです。 ま、雰囲気を楽しめたらい…

まさかそんなことが!(電撃編)

Σ( ̄□ ̄;) 1月の電撃文庫が発送可能になってる!? へ?またまたー。担ごうとしてるんでしょ、新型さん? と思って、bk1 にいったら、ほんとだよ、ママン!何でこんな早売りになってるんだろ、と疑問に思っていたら、ゐんどさんが解説してくれてました。な…

けんぷファー 2

「……俺を女子部に入れても、いいことはあまりないぞ。敵なんだからな」 「もちろん、知ってるわ」 「じゃあ本当の目的はなんだ」 「ここで言うほど、私は馬鹿じゃないわよ」 またもや会長の手のひらの上?次から次へと降りかかる騒動に笑わされます → 感想

恋のドレスは明日への切符 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー

逃げるつもりはなかった。自分がアイリスを追ってきた意味がはじめてわかった。 大切な人を守れないのなら、貴族である意味などない。 だんだんと闇が見えてきたかな。そろそろ二人の仲の進展もみたいところ。→ 感想

本日の購入本

ま、何ていうか、大量購入したわけです。桜庭一樹とHJ文庫、角川スニーカー文庫の新刊購入。 ハカナさんがきた! 織田兄第 [A][B] グロリアスドーン2 庄司卓 [A][B] うらにわのかみさま2 神野オキナ [A][B] 戦姫 〜侵略の多国籍軍 夏緑 [A][B] アンダカの怪造…

ピタ男でダッシュで整理券

1週間連続で頭痛薬飲んだら、吹き出物ができた。さすがに飲みすぎか。デフォルトで具合が悪いとはいえ、そろそろ我慢しないとなあ。でもまあ、仕事収めってことで、ガンガル。気がつけばマンガ話ばかりしてたような気がしましたが、それはそれ。 で、退勤時…

神様のおきにいり 3 ぬれおんなの巻

「おまえたちをすべて受け入れられるほど、俺はでっかい奴じゃないみたいだ」 「稲村様、そんなことができるほど大きなモノは、この海ぐらいなものです」 智弘は思わず笑ってしまった。だとしたら、自分にはとても無理な話だ。 この相手は、あまりに大きすぎ…

少女七竈と七人の可愛そうな大人

「この生き方、娘にゆるされなかったら、ざまぁないわ」 「……わたしに理解してほしいのですか」 「いいえ。そうね、きっと、尊敬してほしいのね。異なる生き方をするわたしを。誰よりも、血を分けた娘に」 「それは無理な相談です」 「時が解決するわ。ゆっ…

まるで春じゃないかと誰かが言う

何だこの素晴らしき天気は。まるで春じゃないですか。朝、家を出るときは寒かったので、ダウンジャケット着てしまったことを激しく後悔。あちー、あちー。 脱げばいいじゃんって言われましたが、脱いだやつを持って本を読むのが大変なのですよ。ディパックも…

つばさ 2

「わからないところ、ずいぶんあるからなあ。誰かに教えてほしいくらいだよ」 「― あのですね。あの、もしも倉丘くんがお望みでしたら、試験前に勉強会をしませんか、苦手科目を中心に」 「え?」 唐突な申し出に、心臓がはねる。 「それって、個人授業……」 …

ゼロの使い魔10 イーヴァルディの勇者

「どうして、そこまでしてくれるんですか?先生には先生っていう立場があるでしょう?」 どうしてそんなことを聞くのだ?とコルベールは不思議そうな顔になった。 「ミス・タバサはわたしの生徒だ。教師が生徒を助ける。まったくもって当然じゃないか」 ルイ…

雨に濡れて

どうも会社で使っている端末の調子がおかしい。いきなりフリーズすることが昨日から続いている。う〜ん、なんだろ。そろそろ寿命?わりと重要なデータが入ってたりするわけですが、代替端末がないので、どうしようか。 そういえば、例の部署の中の人が、わり…

“文学少女”と繋がれた愚者

本を閉じれば、物語は終わってしまうのかしら?いいえ!おれはあまりにも味気ない読み方だわ。あらゆる物語は、わたしたちの想像の中で無限に続いてゆくし、登場人物たちも生き続けるのよ。 わたしたちは、その物語を、明るい光に満ちたものにすることもでき…

蟲と眼球と白雪姫

「わからないなら、簡単に言ってあげる」 今度こそ死ぬかもしれない。実感がある。けれど恐怖はなかった。不思議なほどに。 「神様にならなけりゃ……幸せになれないなんて」 もう言葉は要らない。 「愚かね」 いい盛り上がりの最終巻でした。もうちょっとオチ…

クライム・ハウンド

「甘く、青臭いな。更生の余地のない悪人など珍しくもない」 「それぐらい、知ってます。でも、死んだ猟犬は獲物を追えないけれど、鎖でつながれた犬には、また山野を駆け巡るときがやってくるかもしれないんです」 「たとえがよくわからんな。私が生きてい…

BNK中止のため読書モード

毎週のことながら月曜日は具合が悪い。ちなみに僕の隣に座っている人も「あー、具合悪い」と言っておりますが、彼のことはどうでもいいですね。今週は木曜日までだし、微妙に連絡取れなそうになったりする人もいたりして、調整がめんどそう。って やってるの…

パレドゥレーヌ 薔薇の守護

でもたぶん、自分ひとりではできない。エクレールに励まされ、アストラッドが引っ張ってくれ、ヴィンフリートに認めてもらって ― それでようやく前に進める気がする。 「私には、勇気をくれる人たちがいる」 つぶやいてフィーリアは目を閉じた。 「殿下」 「…

ぼくらのみかたん。― 黒森高校未科研です

「心して聞いてくれ。みかタンの本名は 未来科学研究部・未科タソ・Mk. 24Ausf. A/F-13甲 ―というのだ」 「……はい?」 「つまり、みかタンが我々の娘にして妹にして先輩というのは、こういうことで……」 桐生はさっきのパソコンから出ていた USBケーブルをこ…

魔法の授業、始まりですか? あめーじんぐ・はいすくーるⅡ

アル先輩はどうおもっているのでしょうか? かっかしていた頭が冷えると、今度は心臓がドキドキしてくる。 自分が困ったとき、アル先輩は颯爽と現れて、窮地を救ってくれる。それは…… ― 後輩だからでしょうか? そう思うと嬉しい気もするが、なんだか寂しい…

コミケで妹尾ゆふ子さんのサイン本が手に入るかも?

妹尾ゆふ子さんの新刊「パレドゥレーヌ 薔薇の守護」のサイン本が、コミケで販売されるとか。 コミックマーケット71(2006年12月29日〜31日、東京ビックサイト)西地区4階/企業フロア、工画堂スタジオ様のブース(452番)にて、拙作『パレドゥレーヌ 薔薇…

メリー

「クリスマス・イヴだってのに、何の予定もないなんてね」 姉が僕の顔を見て言いました。 「ほんとだよねー」 妹が僕の顔を見て言いました。 えっと、それ自分のことを言ってるんですよね? わざわざ僕の顔を見なくてもいいのに。 そういえば、明日は BNK あ…

マリア様がみてる クリスクロス

祥子さまはほほえんだ。 「私は、祐巳のカードを見つけたくて、このイベントに参加したのですもの」 「えっと……?」 薔薇の館の二階の部屋は、四方八方から飛び交うクエスチョンマークで一杯になった。 今は待っているのよ、と祥子さまは祐巳を見ていった。 …