「父はたぶん、あの夜始めてぼくが本当は誰の子どもなのか気づいたはずだ。これまでとは違う目でぼくを見るのがわかったから。ほんの一瞬だったけど。父は信じたくないんだろうな、僕が本当は海の子どもだなんて」 キールはひと息ついた。ペリは応じの鼓動を…

そう、傍らで、祈るようにぼくを見つめている人が、教えてくれた。 強く打ち据えられ倒れるたびに、手を握り立たせてくれた文学少女は、真っ暗な世界にひそむ希望を、きらめくような言葉に変えて、ぼくに伝えたのだ。 本当の幸いは何なのか。―大切なのは手に…

「Moira」が出るのを忘れないように！2日とかでも手に入るかしら。 09/03 X文庫ホワイトハート 掲げよ、命懸ける銀の剣 幻獣降臨譚 本宮ことは [A][B] Sound Horizon 6th Story CD『Moira』 通常版（右）のほうが、ジャケがいいなあ。 09/04 講談社ノベルス …

というわけで、「黒猫の愛読書」「超鋼女セーラ」「アンゲルゼ」を読みつつ、「テンペスト」にも手をつけてたりする。最年少で科試を突破した男装の少女が、大国・清と薩摩の勢力争いにはさまれた琉球を立て直すべく奮闘する始まりで、現在三章まで読み終わ…

「今、覆いは外されたり」 少女の白い指が硝子の表面を撫ぜた。 「天使のラッパが鳴った。迷いの霧は吹き払われ、偽りの殻は剥がされた。未知の森に踏み込んだ追われ人は、真実の果実を手に入れた。けど、彼は知らなかったようね。それとも忘れていたのかし…

「あのね、わたし、ここのクラスの人、好きだなぁ」 「何……急に」 「わたし今までいっぱい転校したけど、あんなふうに正面からがーんとぶつかってきてくれたり、すんなり仲間に入れてくれたのってここが初めてだったよ。だから」 なんとかしたいなあ。そう呟…

幻想ファンタジアノベルズは、まったくもってチェックしてなかったんですが（控える控える詐欺予防）、妹尾ゆふ子さんが10月に出すらしい。 というわけで、わたしは十月刊目指して鋭意原稿を修正しております。 http://usagiya.hontsuna.net/article/2085060…

今日は法事。一日雨という予想は当たらず、午前中は降らず、午後も一度ざっと降ったらそのあと日が差すぐらい晴れてくれて、ちょうど雨が上がってるときばかり、行動してたから良かった。これぞ日ごろの行いというものなんでしょうね。黒スーツの下は汗でび…

これ以上、何かを望むのは馬鹿げている。僕はもう、あらゆるものをもっている。なんのために生きるのか、はっきりしている。これはなによりも幸せなことだ。そして、守るべきものもすぐそばにある。これも、やはりこのうえなく幸せなことだ。 だから、エーリ…

「あ、お待ちなさい。せめて傘だけでも。それとあなたは……」 「オレか？オレは大地カケルだ。そいつの―」 玄関を開けたところで彼が振り返る。 「友達だ」 短編集。カバディで爆笑し、幼いなじみのツンデレっぷりに微笑ましくなり、メロンの恋心にうふふとな…

今日で異動するという方とお話をしてたら、帰宅時間が大きく遅れることになった罠。この状態で帰宅して感想上げた自分を偉いと思いました。 本日の購入本 [Amazon][bk1][Amazon][bk1][Amazon][bk1][Amazon][bk1][Amazon][bk1]こんなにも読みたい本がたくさん…

「それに私、最初から知ってるもん」 そこで鈴音は、いひひっ♪と悪戯っぽく笑んで。 俺に向かって、はっきりとこう言った。 「裕太はぁ……世界でいっちばん、優しい幼馴染みなんだってね！」 幼馴染ものから友情もの、はては百合ものまで。おもしろかったりイ…

[Amazon][bk1][Amazon][bk1][Amazon][bk1][Amazon][bk1]いまだ桜庭本を買ってなかったことにふと気づいたので思わずポチ。そして少女コミックも。最近、1日1冊以上のペースで乙女成分補給してる気がする。

猛烈に降ったかと思ったら、すぐ止んで。という変な天気だなあ。まあ、おかげで涼しい……と思ってたら蒸し暑くてたまらん。ベタベタする上に、電車だとピトって人の肌が張り付いてくるので、すっごい不快。まあ、僕だって相手に不快を与えてるんだけどさ。そ…

「……なぁみんな、僕はもう終わりにするつもりだ。アサヒが僕らに遠慮する義理なんてないし、アサヒに壊されるような秩序なら初めから無いも同じだよ。それなのにいつまでも振り回されているうちに、僕らは本当の居場所さえ取り上げられるかもしれないんだ」 …

「行きましょうか」 「あてのない旅の始まり、か」 「あてはありませんが、目的はありますよ」 子犬のように白銀の狼が私を見上げる。 「あなたが誰なのかを知るために」 悲しくも美しい物語でした。雰囲気だけで、大満足です。あー、続き読みたい。 → 感想

[Amazon][bk1][Amazon][bk1]今月ルルルすくねー。 いやいや。少ないんじゃないんだ。抑えてたんだ。あぶねあぶね。

「死神姫の再婚」シリーズの作者・小野上明夜さんのブログで、B's-LOG文庫 News 「乙女の祈り」なるメールマガジンが始まることを知りました。最近、乙女づいてるので、ちょっと登録しておく。 そういえば、乙女度を満足させるためにさりげなく購入したベイ…

着替え終わってハタと気づいたら、ジーパンを履いてた件。なぜスーツを拒否ってるんだろう……。疲れてるのかしら。

出会ったばかりの魔族と人間が、うち解けた様子で食卓を囲んでいる光景は、見ていて気持ちがいい。 外見や、種族や、性別や、生まれ育った世界に関係なく、みんなが手を取り合い、いつも微笑んでいられたら……それはとても幸せなことだと思う。 魔族と人間が…

「君の名前は？」 「サディ……です」 「じゃあ、サディ。君は私を兄と認め、これから私の弟になるかい？」 女子禁制の学院のお話で、↑みたいな会話が出てきたから、マリみて男版みたいな話になるのかと思ったらぜんぜん違いました。男装の女の子が、男の園で…

まだ火曜日なのか。何か今週はものすごい密度で過ごしてるおかげで、気分は金曜日でした。あと三日もある……。明日は残業しないで帰ることを考える。 仕事が忙しくなっても本を読む量は減らないわけですが（平日は電車読みぐらいだし）、感想書く時間がなくな…

「とにかく……俺は武偵なんてもう辞めるんだ。学校も、来年からは一般の高校に移る」 「分かった……分かったわよ……あたしが、探していた人は……」 アリアは視線を俺から逸らし、1つ、長い瞬きをした。 「あんたじゃ、なかったんだわ」 面白かった！これぞエンタ…

昨日の日記で、はてスタがたくさんついてる謎は解き明かさないことにしました。じっちゃんの名に懸けて。今日のお仕事はいろいろと予想通りな展開が待ち受けてましたが、だからといって楽になるわけでもなし。こういうのを楽しめるような人間になれたら最強…

「わたしに言えないようなことなの？」 「だから、たいしたことじゃないって」 何か悩みがありそうだから、このわたしがわざわざ聞いてあげようというのに言わないなんて、無礼にもほどがあると思わないの？」 「座堂。ふつう他人の悩みを聞いてやろうという…

「……いい？これだけはハッキリさせとくわよ？私は恭太郎のコトなんて嫌いなの！でも、この後宮にはあんたしか＜王仕さま＞がいないから……」 緊張したようすで手を動かして、王女はウエスト辺りで体操服の裾を握り締める。 「トレクワーズを救うにはあんたに…

そろそろ、こう、控える控える詐欺を詐欺じゃなくできればなあ。 08/27 コミック よつばと！8 あずまきよひこ [A][B] 08/29 ルルル文庫 チェンジリング・シー パトリシア・A・マキリップ [A][B] 08/30 ファミ通文庫 コラボアンソロジー1 狂乱家族日記 日日日…

急に「サンホラカラオケしたい」と言い出したUSA3さんから呼び出しをくらって、いそいそと出て行く。カラオケ行くの何年ぶりだろ。五年ぐらい？ サンホラの曲は、聴けば「ああ」とわかるし、聴きながらなら歌えなくもないですが、基本流し聞きなので、歌詞さ…

「時が人を置き去りにすることはない」 父の声だった。 「人は時とともに変わりゆくものだ。あらゆる事物は変化しつづける。希有。お前を取り囲む環境も、またおまえ自身も、その流転から逃れることは叶わぬ」 「わたしは、変わりたくなんかない」 「望むと…

「アーマ、どういうこと？」 『今はわからなくていい。だがお前は明日、＜ただそこに佇立する者＞の声を聞く』 それは自分とクルーエルに関係があるのだろうか。 『我が言えるのはここまでだ。だから、あとはお前が選び、お前が詠え。それがどんな結末になろ…