“文学少女”と神に臨む作家 下

そう、傍らで、祈るようにぼくを見つめている人が、教えてくれた。
強く打ち据えられ倒れるたびに、手を握り立たせてくれた文学少女は、真っ暗な世界にひそむ希望を、きらめくような言葉に変えて、ぼくに伝えたのだ。

本当の幸いは何なのか。
―大切なのは手に入れることじゃなくて、探し続けることなんじゃないかしら。

本の表紙を開けば、そこで誰かの想像に出会うことができるわ。
―顔を上げて空を見てみて!この世界に、本も想像も、星の数ほどあるのよ!

温かさと優しさが溢れるラストでした。ほんとよかったです。→ 感想