「ある時ね、わたしはあの娘を見限ったのよ。あんな冷たい手をした女と、一緒にいられるかって」 「それは ― 」 「教えてあげる」 彼女ははっきりと、佑鹿の目を見つめた。 「雪風は仲間を傷つけた。あの女は、味方を殺そうとしたのよ」 最近、いろいろなシ…

「ひとつ面白いことを教えてやるよ。朱実紗衣は中学のときに人を殺しているんだ。誰だと思う？」 志賀は、大仰に手を広げて 「実の妹で、俺の彼女だった朱実亜矢を殺したんだ」 「朱実亜矢がアンタの彼女？」 これ以上話を聞く気は無かった燈だが、志賀の言…

あの夜、あなたに出会えた証しの梅は、ずっとずっと、わたしの支えでした。 また逢えるようになっても、こんな小さな枝のことなんて、もうお忘れかもしれないと、口には出せずにいました。 もしも、覚えていてくださったなら。 ……どうか、これだけわかってく…

今日はお仕事お休み。といっても、用があるわけですが、祖母がちょっとという、あんま明るい話じゃないからいいか。ひょっとしたら近々またあるかもしれないといっておく。というわけで、今日一日は、ほかに何もなし。あ、そうそう。まるで関係ないけど、now…

「私は理不尽な至高より」 マルセルを見つめながら、ヒルファーは続ける。 「そうやって心配してくれる一人の友人のほうが大切だ」 あーもう、素晴らしい！こういうお話と出会えるから、読書ってやめられないです → 感想

「知ってる、ひなこ？」 ロジーヌはひなこに尋ねた。 「実はゼランディーヌって、恋する少女しか発症しないって」 「えっ？そ、そうなんですか？」 「恋愛感情の多幸感によって、分泌が促進されるある種の女性ホルモンと結びつくことで、ゼランディーヌのウ…

鋭い痛みが走った。肌が切り裂かれ、なにかが噴出すような思いを抱く。 顔を引きつらせた鈴とすれ違いざまに、ほんの一瞬、娘の顔が見えた。 限りない憎悪を燃やした、逞しい美貌が、牙を剥き出すようにして笑った。 「来たな……。待っていた。私がなぜ、この…

ガガガ文庫創刊ラインナップ全部読み 短文感想 イベントのときも思ったけど、この記事読んで「ぼくらの」が、読んでみたくなりました。まずは、マンガから読んだほうがいいらしいので、買ってみようかなあ。

レギオスの前世界譚となる物語らしいけど、さすがに単行本で読むのはなあと思ってたら、サイン会ですか。思わず反応してしまう。via 気が向いたらのライトノベル週報 開催日: 7/7(土) 開催場所: アニメイト池袋本店 集合時間/開演時間: 13:30/14:00 出演者: …

体がこわばっているのでストレッチしようと思い、寝っころがって体を伸ばしたら、積み上げられていた本が崩れてきました。そうだった、両手両足を伸ばせるほど、スペースが無いんだった。僕の部屋ではストレッチすらできない。というわけで、今日も体こわば…

ウィザードこそが仕組んだのだ。彼らは手玉に取られたに過ぎない。本当に、なんてことだろうか。 茜が衝撃から立ち直るのに前後して、隣で額に汗を浮かべていたビーグルがつぶやいた。 「これがウィザードの戦法か……」 こーくるか！いやはや、続きが楽しみで…

「ぼくも行くよ、アンジュ。お前と一緒に。お前が父上を心配なように、ぼくだって、父上が心配だ。反対したってだめだ。だって、ぼくも必要なはずだ。……そうだろ？そうじゃなければ、ぼくも呼ばれていない」 アンジュの表情が、固まった。 （そう……呼ばれた…

「嘘だ……」 「殿下、少し落ち着きなさい」 マシアスのたしなめも、もはや惑乱するルシードの耳になど入らない。 「だいたいなんで俺が、正妃に愛人を選んでもらわにゃならんのだーーーーっっ！！」 これは面白い。ミステリアスな展開に恋愛要素もある仮面夫…

この一週間で、のべるのぶろぐに対してトラックバックを打った数は、下手したらスパマーよりも多いかもしれない。というぐらい本を読んでいるせいか（読みすぎているせいか）、アウトプットがなかなかできない体になってることに気づきました。時間が経てば…

昨日の夜から肌寒い気温。今日は昼間もそんなに暑くなかったなあ。いつもどおり薄着で仕事に行ったから、鳥肌たてながら道を歩いていました。具合悪くなる予感60%超。というか既に悪い。さりげなく1週間連続頭痛薬使用中。ある意味、飲みすぎ注意だ。帰りに…

「優しさは弱さかもしれないし無知は幸福かもしれない。でも私は、優しさで弱くなってしまうのは人が強いからだと思う。無知な私は確かに幸せだった。でも色々知った今はもっと幸せだと思う。知れてよかった。わたしはガヴルもこの町も好きだ。だから……」 素…

さて、どうするか。 目を細め、あたしが油断なく周囲を睨みつけたその直後。 「ちゅーーーーーーーーーーー★♪」 まさに希望を告げる天使の福音みたいに、聞き覚えのある素っ頓狂な声が響きわたった。 ていうか……遅いぞ、おまえら。 世界を守るために悪いやつ…

その方の手から杯が滑り落ち、亜麻色の髪を揺らして、ほっそりとした身体が草の上に崩れ落ちた。わたしは白昼夢を見るようにその光景を眺めていた。 距離にして数十歩。時間にしてまばたき数回分。それでもかたわらに膝をついたとき、すでにその方の輝くよう…

田中ロミオいいなと思ってたら、いろんなサイトで「ロミオがいいならこんなのもあるよ」みたいにオススメしてますね。見かけたものをリストアップ。ちなみにオススメというか「人類は衰退しました」を読んだ方が連想したという作品も取り上げてみます。 平和…

まるで吸血鬼のように さすがに週末まるで外出せずに本を読んでいただけあって、朝起きたら体中が固まってる。早くも頭痛気味。毎週のように同じことを繰り返してるから、今日は間違いなく月曜日だとわかる。 しかも妙にいい天気じゃないですか。おかげで、…

「常識や理性で考えれば、確かに和泉くんの言うとおりだわよ。だけど、人間からその常識や理性を失わせてしまうものこそが、恋ってものの本質なんだとしたら、どう？」 「……」 「好きになっちゃいけないとわかっていても、ううん、わかっているからこそどん…

「わたしは、すべてを忘れていた。われらの大砲の爆発で、記憶をなくしてしまった。でも今は―」 「なるほど。それで説明がつく。きっとそうなんだろう。心配するな。おれたちがおまえの面倒をみよう」 「ミスター・ヴームズ。そんな必要はない」アートはひと…

「辛いか」 リョウカは「辛くない」と即答することができなかった。いきなり「やめたい」とまで思ってしまった。 「それでも、知りたいのだろう。自分が何物なのか」 「！」 「ならば強くなって己をこの世に示せ」 シュンライの言葉がリョウカの中の迷いを吹…

10冊しかないなんて少ない……と思ってしまったことに愕然とした。ふつう10冊は多いだろ！ 5/30 ファミ通文庫 戦嬢の交響曲2 築地俊彦 [A][B] だめあね☆☆☆ ウェディングベルはアイのため!? 葛西伸哉 [A][B] 創元推理文庫 眠れぬ夜 上 サラ・ウォーターズ [A][B…

なぜか腹を下し中。 今日はルルルDAYS にしようかと思ったけど、さすがに少女系をずらりと更新したら、興味ない人も多いかなーと思ったので、一応他レーベルも含めて読んでみる。実際には、感想を載せるのは、明日以降になるので、そのときに調整すればいい…

「さあ皆さん、早く逃げないと本当に神様にされちゃいますよ」 周辺の妖精さんたちが、ビクリと身を震わせました。 「なかたさんもどうします？このままだと神様ですよ？」 「え、あ、えー……」周囲を見渡して「かみさまやーだーーーっ！」 この雰囲気、大好…

「もし、違う出会い方をしていたなら……私たちは、友達になれましたか？」 「そうかも……しれないね……」 「な、なに言ってんの！？あんたらは親子だからっ！親子だからねっ！」 にっと男前な笑みを浮かべる母さんと姉貴。そして ― バトルが再開される。 たまら…

小百合殺しを認めたということは、他の殺害も認めたも同然だ。 そして、次のターゲットは自分。しかも小百合の知人だと相手に知られている。 犯人は自分までたどり着くだろうか。自分は犯人より先に相手の素性を突き止めることができるのか？ 京也は自分の顔…

そういえば、booklines.netのPVが90万を超えました。いや、超えたのは、昨日みたいなんですけどね。今日気づいたのは内緒。80万の記録はとってなかったので、どれくらいかかったのかわかりませんが、比較的早かったような気がします。訪問者の方々には感謝の…

ガンガンいくよー、ってことで、フル読書モード。仕事よりも疲れるぜ。いや、楽しいからいいんですけど。 本日は「えむえむ2」「パイレーティカ 上」「人類は衰退しました〜」「おいしいコーヒーSS1 蜂蜜色の瞳」「天は赤い河の〜外伝」「武林クロスロード」…