2007-05-30 空色のリンク book 中里融司 鋭い痛みが走った。肌が切り裂かれ、なにかが噴出すような思いを抱く。 顔を引きつらせた鈴とすれ違いざまに、ほんの一瞬、娘の顔が見えた。 限りない憎悪を燃やした、逞しい美貌が、牙を剥き出すようにして笑った。 「来たな……。待っていた。私がなぜ、この世界に飛ばされたか。あの男に聞かされてこのかた、このときだけを待っていた!」 異世界に飛ばされて、というファンタジーものでした。普通かな。 → 感想