ゼランディーヌ 性悪ないばら姫

「知ってる、ひなこ?」
ジーヌはひなこに尋ねた。
「実はゼランディーヌって、恋する少女しか発症しないって」
「えっ?そ、そうなんですか?」
「恋愛感情の多幸感によって、分泌が促進されるある種の女性ホルモンと結びつくことで、ゼランディーヌのウイルスは少女を深い眠りにいざなうんですって。もしそれが本当なら、あなたはいったい誰に恋をしているのかしらね?」
「ま……ち、違いますよ!な、何か誤解してません、ロジーヌさん!?べぇ、べ、別にわたしは、そんな……」

ゴスと思いきや男でしたが、オーソドックスで楽しめる物語でした。 → 感想