カッティング Case of Mio Reincarnation

「今、覆いは外されたり」
少女の白い指が硝子の表面を撫ぜた。
「天使のラッパが鳴った。迷いの霧は吹き払われ、偽りの殻は剥がされた。未知の森に踏み込んだ追われ人は、真実の果実を手に入れた。けど、彼は知らなかったようね。それとも忘れていたのかしら?真実の果実は、いつだって苦いのよ」

いったん一区切りの巻。あの衝撃から始まるドロドロ感はすごかった。おかげで、いつもの語り口が薄れちゃったのは残念だったけど、ハッピーエンドでよかった。 → 感想