2007年9月の読書記録

9月の読了冊数は68冊。あれだけ三連休があったのに、休みがなかった先月よりも読んだ冊数が少ないのが不思議。だんだんと読むスピードが遅くなってきたかしら。ちなみに2007年1月からの累計は594冊。やっぱ700冊超えそうだなあ。

で、先月のベスト9(書影、書名のリンク先は、booklines.netの感想ページです)。新刊中心のため、ねこのめシリーズ等は外しました。そういえば、先月は小林めぐみ大当たり月だったなあ(「五日目の月」から「まさかな」「ねこのめ」まで読めたんだから!)。

それはともかく、一番面白かったのは「暴風ガールズファイト」かな。ラクロスという、どちらかといえばマイナーなスポーツを魅せてくれました。展開だけなぞると、よくある話なんですが、個人的にツボな作品。「大正野球娘。」よりも、マジメにスポーツものだったので、女の子たちのスポ根が好きなら、ぜひ。
暴風ガールズファイト

やっぱりこれは外せない「女王国の城」。十五年ぶりの新刊だというのに、読み始めてみれば、あっという間に、推理小説研究会の雰囲気に浸れました。閉ざされた宗教法人本部の「城」での連続殺人事件。解決のあとの出来事も驚き。
女王国の城

それと、復刊されたシリーズ最終巻「さらば愛しき大久保町」も素晴らしかった。まあ、シリーズと言っても、大久保町が舞台という以外の共通点はないんだけど(なので、どれから読んでも問題ない)、それはともかく、笑いが止まらないお話でした。くだらねー、と声を上げること間違いないけど、意外なところで感動させられるので油断ならん。
さらば愛しき大久保町

くだらなさでは負けず劣らずな「DOORS ドアーズ 1.まぜこぜ修繕屋」も良かった。妹が触手になった時点で、負けたと思いました*1。笑いが耐えないお話だけに、今後も大いに楽しみだったり。
DOORS ドアーズ 1.まぜこぜ修繕屋

新人賞関連は、ルルル、FF、MF、SD、で、7作ほど読みましたが、その中でも気に入ったのは「鉄球姫エミリー」「沙の園に唄って」「珠華繚乱」あたりかな。下品な楽しさと壮絶な戦いが描かれる「鉄球姫エミリー」は、読みすすめる手が止まらなかったです。血の味がするキスに涙、涙。「沙の園に唄って」は、オーソドックスなんだけど、雰囲気が素敵でした。詩に惹かれたところがあるかもしれない。成り上がり国の王女が、隣国に婿入りする「珠華繚乱」が好きなのは、ベタで先が読める展開なのに、面白かったからです。
鉄球姫エミリー沙の園に唄って珠華繚乱

新人さんでは「量産型はダテじゃない!」の熱い展開も嫌いじゃないんだけど、熱さでいうなら、「鉄刃サザン 2 〜帰ってきた男〜」のほうが好きかな。同著者の「ゾアハンター」も悪くないんだけど、個人的には「鉄刃サザン」大好き。たぶん、パートナーがああなったことが一番大きい気がする。サザンのみならず、幼女なティマが見せる信念を貫き通す姿も感動ものです。
量産型はダテじゃない!鉄刃サザン 2 〜帰ってきた男〜

熱さと感動という点でいったら、文句なしで「世界平和は一家団欒のあとに 3 父、帰る」でした。一作ごとに魅力が上がっていくシリーズですが、初登場の父とのやり取りと、父の思いを知りながら、初恋の人のために立ち上がる息子の気持ちに感動しっぱなしでした。最後の父の言葉も渋くて素敵。
世界平和は一家団欒のあとに 3 父、帰る

ってなところで、9月は終わり。
10月は、単行本月間の予定なので、読了冊数はたぶん減ると思われ。新刊だろうがなんだろうが積んでいこう。

*1:何に?