フランス書院美少女文庫総解説2009


書名の通りの同人誌。以下のコンテンツが収録されています。

この美少女文庫がすごい!2009

2008年に出版された美少女文庫を全部読んだ id:kirisakinekoid:USA3id:deltazuluの三人の座談会。ええ、参加してますが、なにか?
内容を読んでいるとあのときのやりとりを思い出してニヤリとしてしまう。って……よく考えたら、男三人が顔をつきあわせて真面目にエロ小説を語ってるんだからシュールですね。
僕の趣味はどうでもいいとして*1、自分にはない視点を聞くのは、物語の新たな楽しみを得ることができるので、とても楽しかった。
美少女文庫に限らず、何か一つのテーマで語る会は、またやってみたいですね。

みかづき紅月 Long Interview

デビューの経緯から(デビュー前から七海さん、天野さんと知り合いだったとは!)、執筆環境、初シリーズのサムライガール話(そうかー、陽光は……だったのかー)、ネタのお話など、16Pもの長さに及ぶインタビュー。真面目に、そして楽しみながら書いてる感じが伝わってきました。未読の人でも、何となく一冊読んでみようかなという気になるんじゃないかしら。
既に全部読んでる僕としても、もう一度目を通してみたくなりました。この人いいな。

BOOK REVIEW 2008

すでに全部読んでるし……と思いながら、パラパラめくったら、面白いでやんの。
僕の脳内では、うさみさんヴォイスで再生されるってこともあるんだけど、ひとつひとつの表現が楽しいです。

それにしてもローターとかバイブとかではもはやふーん、としか思えなくなってる自分はたいがい美少女文庫脳がひどいと思った。

ほんとひでぇ!
個人的には、「赤壁の戦い」のもじりが最高だった。

COLUMN 主人公よ、御曹司たれ。

とりあえず、パラッと見た時のイラストで、盛大に吹きました。この影は……こんな便利に使い回せるのか。
それはともかく、御曹司ってのは、確かに便利な位置づけだなあとしみじみ思いました。その分、多数派にはなれないってのも納得してしまうのは、僕自身共感できないからかもしれない。べ、別にうらやましいと思ってるわけじゃないけど。

そんな感じで

楽しい一冊でした。美少女文庫に興味がある人なら楽しめるんじゃないかな。
文学フリマで手にすることができなかった人に向けて、通販をやってるそうなので、興味がある方はぜひ。

そういえば表紙

色っぽいけど控えめで、とても好きなんですが、描いてる人が宇佐見さんと知って驚きました。
さりげなく多才だなあ。

*1:鬼畜とかいうな!