明日行けば休めるんだ……

忙しいと予想していたけど、予想以上だった。しかも久しぶりに極寒地獄を味わったおかげで、急速に具合が悪くなってくれたおかげで、すこぶる辛かった。この時期に冷房を18度に設定するバカは、もげていいと思います。

そいや、昨日、行方不明になってた「夏の塩」をようやく読み終えた。
夏の塩 (SHYノベルズ) - 榎田 尤利
この本を手に取ったきっかけは、榎田さんの「神話の子供たち」シリーズが素晴らしかったので、この人のBLなら読めるよと言ったら(「神話の子供たち」は非BLである)、soundseaさんが「普段ライトノベルを読んでいる方が魔がさしてあっち方面を読みたくなったら」なんてエントリをたててくださりやがったおかげです。既に絶版だったおかげで、手に入らなかったんですが、この夏に全二巻となって復刊してくれたので、勢い余って購入してしまいました。
いや、ほんといいわ。
造形美しくも、常識の欠けている魚住が、大学の時の同級生である久留米の家に転がり込む、というお話しで。どちらもノーマルだから、普段は意識してないんだけど、ふいにドキっとするようなこともあり、みたいな感じと、精神的に支えになっていく関係が見えてくると、むしろおまえらさっさとくっついちゃえよと思ってしまう。ふたりだけでなく、久留米の元カノ・マリと、隣人の外国人サリームの四人で過ごす雰囲気も、とてもいいんだな。
人のことを考えず、心のどこかが壊れていた魚住が、久留米やみんなと過ごしていくうちに、ちょっとずつ心を取り戻してく様が見えてたときに語られた、少女・さちのちゃんとの出会いと別れは、マジ号泣ものでした。あー、思い出すだけでまた涙でてきそう。
このあと、物語がどう進んでいくのか楽しみです。
楽しみなんだけど、まずは「夏の子供」の捜索から始めないと……
夏の子供 (SHYノベルズ) - 榎田 尤利