ロシア幽霊軍艦事件

ある一通の手紙から箱根に避暑へいく事になった御手洗。
そこで見た1枚の写真。
それは世界大戦中の箱根の湖に浮かぶ船艦だった。
その湖への道に船艦が通れるような幅は無く、次の日のは船艦そのものが
消えていたと言う。そしてもうひとつの謎。
ある女性が言う。
「自分はロシアのニコライ二世の第四皇女アナスタシアだ」
しかしアナスタシアはロシア革命のときに亡くなっているはず……。
だがその遺体は発見されていない。はたして本物なのだろうか……?


周りを史実で固め、そこに御手洗の推理を加える事で完成される島田節。
ちょっと強引なところもありましたが、楽しめました。
やはりこの人は語り部だ。一気に引きずり込まれる作品。


ロシア幽霊軍艦事件 - 島田荘司