蹴りたい背中

友達のいない女子高生と同じく友達のいないアイドルオタクの同級生のお話。
正確に言うと友達がいないというか、友達が出来ないというか、友達を作
ろうとしないというか、そんな感じ。
ふたりとも暗い性格をしており、読んでるだけでイライラできます。
僕も似たような性格だから余計なのかもしれないけど。
こういう描写を生き生きと書けるのはすばらしい(って変な言い方だが)。


前作「インストール」もそうでしたが、ラストがいきなり終わる感じ。
続きがどうなるのか気になるところで終わっちゃうのがもったいない。
でも、そういうギリギリのところで終えるからいいのかもしれない。
芥川賞らしからぬ作品でした。次作も期待。


蹴りたい背中 - 綿矢りさ