マジシャン [amazon]

「目の前でお金が倍になるんだよ」
皆が口をそろえて言う。これは間違いなく詐欺だ。
主人公はその事件の捜査中に、マジシャン見習いの少女に出会う。
「そのマジックは私が考えたんです」
そして、人を騙すことを職業とするマジシャンと詐欺師の追いかけっこが始まる。
この著者の作品は以前読んだことがあるんですが、
スピーディな展開でおもしろいですが、誇張しすぎと思うところが結構ある。
例えば小説の中でものすごく強力なコンピュータウイルスの話が出てくるんですが(この時点でうさんくさい)、防ぐ方法が稚拙でしょうがない。あっという間に追い詰められて「もうだめだ!」みたいな展開になる。
一応こっち方面のことは多少なりとも知っているので、んなバカな、と思えるけれど、他の分野の話でも同様に誇張されてるんだろうなと思ったりする。ま、おもしければいいけど。
久しぶりにこの人の他の作品も読んでみるかな。