方舟は冬の国へ [amazon]

勤めていた会社を辞め、職安通いの主人公。
ある日、一人の男に声を掛けられる。
「ある場所で1ヶ月の間、ある人間の振りをして過ごして欲しい。その家は監視されているため、下手な言動はしないこと。理由は一切聞かないこと。犯罪には関係ない」
お金に困っていたこともあり、引き受けてしまう主人公。
そして、同じように集められたと思われる女性、子供の三人で、家族として過ごすことになる。
はたして何のために?
この著者にしては珍しくパズラしてない(というかしすぎていない)。そのせいか登場人物の心情がよく表現されている。いいですな。久しぶりにヒットな作品。