夜明けまで1マイル [amazon]

ふとした事から付き合う事になった大学の先生。しかし彼女には夫がいた。それでも、これは間違いなく恋だ。
バイトとバンド活動に明け暮れる毎日をおくる学生の物語。
主人公である男性は、僕からみればなんで悩んでるんだ?と思うところで悩み、ここは悩むところだろ!と思うところですんなり通してしまう。つまりは、僕と性格がまるっきり異なるので、かゆいところに手が届かないというか、歯に挟まったカスがいつまで経っても取れないイライラ感(キタネ)を存分に味わうわけですが、にもかかわらず感情移入してしまうのはなぜなんだろう。不思議な魅力。
ちなみに読んでるだけで、うわーと布団をかぶりたくなるぐらい恥ずかしいプラトニックな男女のやり取りを読みたかったら、この著者のおいしいコーヒーのいれ方シリーズをどうぞ。

夜明けまで1マイル - 村山由佳