グラスホッパー [amazon]

ある日、鈴木は自分の妻を殺した相手が車に轢かれるのを見た。その背後には「押し屋」の姿が。
先を越されたと唖然としつつ、あわてて追いかけるものの、本当にその男が押したのか核心がもてない。
家に近づき様子を見ていると、男の子供にそして男に声をかけられる。あせりつつ返した言葉は「息子さんに家庭教師をつける気ありませんか」

妻をひき逃げした男への復讐する機会を狙う鈴木。
相手を自殺させる。そんな家業の自殺屋鯨。
仕事であれば家族全員を殺すこともいとわない、殺し屋蝉。

この三人 + 押し屋がどう絡み合うのか、皆目検討もつかない。予測をあっさり裏切るスピーディな展開の物語。
ザッツエンタテインメント!そんな言葉がぴったり。直木賞候補にこんな作品が来るとは思いもよらなかったよ。
面白すぎる!いきなりハードカバー作家決定。過去作購入しようっと。

グラスホッパー - 伊坂幸太郎