エマ (3) 【amazon】

今までとは打って変わって勤勉に働き出すウィリアム。
「何のつもりだ?」友人は尋ねる。
「エマとのことを反対されたからといって、人生に絶望してフテ寝するのは簡単だ」
階級がそれほど大事だというのであれば、一生その上流階級として生きてやる。
どう考えても無理をしているとしか思えない。だが彼の決意は固かった。
一方エマを乗せた列車は、遠く、はるか遠くに進んでいった。
ロンドンとは異なる国ドイツ。そこで新たな主人を得てメイドとして働くエマ。
お互いに新たな生活が始まるが、忘れることはできなかった・・・・・・。


満月のシーン。あれは本当にきた。
そして、冷たく厳しい印象のあったメイド長のさりげない受け答え。
あれを洗練と言わずして何といおう。
ああいう人でありたいと思う。
そして、ラストで見えたひそかな糸のつながりをどうするのか。
我慢ができなくなるほど続きが読みたいシリーズ第三弾。


エマ (3) - 森薫