トリニティ・ブラッド Reborn on the Mars 嘆きの星 【amazon】


トリニティ・ブラッド Reborn on the Mars 嘆きの星 - 吉田直
ヴァチカンから片田舎の町に派遣されたアベル・ナイトロード神父。
ふとした出会いから町の権力者より招待を受ける。
だが、その権力者は、その町で一番の力を持つものは吸血鬼だった。


吸血鬼により支配された町。それを救うべく「星」をリーダとして立ち上がるものたち。
圧倒的能力差。
権力に媚びて生きるもの。
未熟さを自覚しながら、なお戦うもの。
そして、彼は・・・・・・、


私は・・・・・・吸血鬼の血を吸う、吸血鬼です


吸血鬼(長生種)と人間(短生種)、お互いの存亡をかけた戦いが始まる!




吸血鬼を倒す吸血鬼ということで、"D"を思い出したりするわけですが、孤高の存在である D とは異なり、こちらは教皇庁の仲間とともに戦う(ちなみにこの作品では吸血鬼というのは蔑まされた言葉ということで、吸血鬼側は自分たちを長生種、人間を短生種と呼ぶ)。
ただ長生種を悪として書くのではなく、ただ短生種を善として書くのではなく、それぞれに悪と善がいるということがしっかりと描かれている。種ではなく個がそれを成し遂げたのだ。惑わされてはいけない。
はじめはイラストに違和感を覚えましたが、いつしかぴったりしっくりくる。
スピード感にあふれた、おもしろい物語。
トリニティ・ブラッド Reborn on the Mars」はここから始まる。