南青山少女ブックセンター 2 乙女のリハーサル

南青山少女ブックセンター〈2〉乙女のリハーサル (MF文庫J)
男性の入店禁止の張り紙のおかげで、売り上げが伸びないブックセンター。
そこでオーナーの校長が出したアイデアはサイン会をやることだった。
そこそこの人気があるグラビアアイドル「サッチン」
ブックセンターの店員で知っているのは一人だけだった。
普段は無表情な、感情を表すことの無い響。
サッチンのファンである彼女は、知らせを聞いて気絶せんばかりだった・・・。


相変わらずひどい扱いをうけるマリオのことは置いといて、メインが響と留美へ。
今回は女性の視点から書かれた物語。前作より良かったと思います。かなり。


憧れのアイドルに会えた響。
でもその彼女を目の当たりにして、その辛さを目の前にして「頑張ってください」
としか言えない自分を情けなく思う姿。
一方で自分を、等身大なだけでなく、その存在をしっかりと見てくれる人がいることを目の前にしたサッチン。
いやあ、かみ合いそうでかみ合わなそうな展開は、グラグラきてしまいます。
お勧めな一作になりそう。