涼宮ハルヒの陰謀

涼宮ハルヒがおとなしい。
そのことに気づいているのは俺だけのようだ。
いったい何があったのだろう。何が起こるのだろう。
だが、ちょうどいい。今の俺はやらねばならぬことがたくさんあるのだから。
なにせ、8日後の未来から朝比奈さんがやってきたのだから……。


未来を変えないための時間旅行。自分だけかと思ったら今度は朝比奈さんまで。
しかも何をしなければいけないのかわからない状態。
ハルヒがいつもと違うと思いきや行事があるといつもどおり張り切る。
豆まきやら宝探しやらで相変わらず振り回されながら、朝比奈(大人) + 朝比奈(みちる)の手伝いと今回のキョンは大変だな。


おとなしいハルヒに戸惑いながら、随所にキョンの気持ちが散りばめられててこそばゆい。
みくるや長門のちょっとした好意に気づかぬキョンにも。この鈍感さがいいんだろうけど。
ハルヒがおとなしい理由は何となく気づいてたけど、確信したのは長門の「教えない」かな(ずいぶん後だな)。
思わずニヤリとさせられてしまいました。
その他、今後を担うであろう新たな組織が出てきたりと盛りだくさんな内容が目白押しなシリーズ第7巻。


涼宮ハルヒの陰謀 - 谷川流