時限爆呪

高校に入り、中学時代のコンプレックスがいつしか美点となってきたミキヒコ。
だが、心の傷はいえない。自らがかかわったいじめ。あのころの思い出。
ある日、中学時代の友人が死んだ。海でおぼれて。
同じグループで共に活動した仲間。共にいじめをしていた仲間。
そしてまたひとり、仲間が車にひかれ……。


何の気なしにしたことがいつしかエスカレートし、相手に傷を負わせる。
同時に自身にも傷を植えることがある。
残酷ではあるが、いじめとはそういったものだろう。
そんな傷により高校生活を楽しめないミキヒコが、自分を取り戻すための行動。支える仲間。
ちょっと甘ったるいことではあるけれど、まあわりとうまくまとめられているなと思っていたら、衝撃のラスト!
油断してましたよ。いやあ、こうくるとは思わなかった。
意外な残酷さがストーリィを盛り上げる学園ホラー物語。


時限爆呪 - 希崎火夜