竜と箒とひかりの彼方

「竜だ」
昔話には何度も出てきたけど、本物は初めて。なんだ、王様がいなくなっても、竜はまだいるじゃない。
だったら……だったら、もしかして。
青い竜はどこまでも高く、見えなくなるまで昇っていく。もっと高く、もっと高く。
空の彼方には、竜やあの光るものがすむ世界がきっと広がっている。竜ならそこにいけるのだ。
「ばかだな、人間が竜になれるものか」
― わかんないよ。それに竜がいるなら、魔法使いは?
魔法使いにならなれるよね、誰よりも高く飛べる魔法使いに ―

空への憧れがとても伝わってくるお話でした。大好き。→ 感想