2010年に読んだ本から10作
2010年に読んだ本は、小説に限ると何冊かちょっとわからないですが、感想数が703冊分あったので、たぶん、720冊いくかいかないかぐらいだと思います*1。ちなみにコミックを含めると1100冊を超えてて、ちょっと頭おかしいんじゃないかと思うけれど、小説だけで1200冊直前まで読んでる人がいるから、ぜんぜん大丈夫だと思い直した。今年は600冊ぐらいに抑えたい所存です。
ま、そんなことはどうでもよくて、2010年に読んだ本から、これって作品をあげてみる。
今年読んだ本でこれをあげないわけには行かない。須賀しのぶの「神の棘」。いわゆるナチス・ドイツを舞台に、優秀なSS員と、ヒトラー政権に反発する修道士という、相反する立場となった幼馴染が繰り広げる人間ドラマ。全二冊の物語はずっしり重く、己が正義と思い込んでる人たちの残酷さが胸に痛く、さらには栄光を掴んだ人の没落がまた……そして最後に待ち受けている出来事には、呆然とするに違いないです。魂を抜かれるほどの物語でした。(神の棘(1)感想 / 神の棘(2)感想)
- 作者: 梓崎優
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2010/02/24
- メディア: 単行本
- 購入: 6人 クリック: 203回
- この商品を含むブログ (111件) を見る
- 作者: 宮木あや子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2010/05/11
- メディア: 単行本
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
- 作者: 沢村凜
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/10
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 57回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
全十巻予定の「天冥の標」の二巻と三巻が2010年に出版されました。二巻は感染症がアウトブレイクしていくパンデミック、三巻は宇宙海賊を追う物語。それぞれリンクするところはあるけれど、時代がぜんぜん違うので、独立した物語としても読めます。しかも単巻で読んでも最高に面白いうえに、繋がりが見えるとニヤニヤが止まらない!もしかして、とんでもないシリーズが生まれる時を目の当たりにしているのかもしれない。(天冥の標(2)感想 / 天冥の標(3)感想)
この他、翼の帰る処(3)も入れたかったけど、下巻が出てからかな(チラッチラ)。「みをつくし料理帖」シリーズや「クシエル」シリーズも紹介しようかと思ったけど、残り五冊はラノベにしよう。
- 作者: 山形石雄,前嶋重機
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/01/22
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 152回
- この商品を含むブログ (49件) を見る
フルメタル・パニック!12 ずっと、スタンド・バイ・ミー(下) (ファンタジア文庫)
- 作者: 賀東招二,四季童子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2010/08/20
- メディア: 文庫
- 購入: 14人 クリック: 304回
- この商品を含むブログ (133件) を見る
- 作者: 入間人間
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/05/25
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 285回
- この商品を含むブログ (59件) を見る
サクラダリセット4 GOODBYE is not EASY WORD to SAY (角川スニーカー文庫)
- 作者: 河野裕,椎名優
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/11/30
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 36回
- この商品を含むブログ (49件) を見る
ちなみにどういう話か興味はあるけど、いまから追いかけるのは……と躊躇する人がいたら、四巻の最後の話だけ読むと良いです。四巻は短編集なんですが、最後に収録されている「ホワイトパズル」は、サクラダリセットシリーズではないのに、雰囲気と魅力はシリーズそのままなので。(感想)
- 作者: 嬉野君,高山しのぶ
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2010/01/09
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 58回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
このほか、王子と奴隷の入れ替わり「烙印の紋章」や無双対決「火の国、風の国物語」とかもよかった。あと、同著者で二作入れるのはどうかと思ったからはずしたけど「電波女と青春男」が大好きです。読んだら一週間は、やっちゅーに。
ちなみに少女小説で推すなら、王道な「シュガーアップル・フェアリーテイル」、切なさに胸が痛む「氷雪王の求婚」、甘さに砂を吐く「悪魔のような花婿」(昨年のbooklines.netのアフィNo.1)、男装の麗人・ロディアさんぱねぇ!と叫ぶこと間違いなしな「レッド・アドミラル」かな。「プリンセスハーツ」も毎度毎度楽しくてどうしてくれようかと思います。えるしってるか密接は甘い言葉だ。
気がつくと10作以上書いてる気もするけれど、そんな一年でした。
っていうか、去年読んだ本というなら、まとめ読みした本のほうが印象が強い気がする。
- 続きが出ないと知りながら読み、続きが出ないことを嘆きながら、なお、読んでよかったと思った「銀の海 金の大地」
- なんでこれを読んでなかったんだと過去の自分を殴りつけたくなる「ウィザーズ・ブレイン」
- 読むときは三冊ずつ。そしてその三冊目が毎回毎回超弩級な「薔薇のマリア」
- 始まりからは予想もできないところに着地したけど、最高に面白かった「銃姫」
- お嬢様学校から引っ越した女の子の恋と冒険にきゅんきゅんだった。中学生編までは最高傑作級「丘の家のミッキー」
…………おれ本読みすぎじゃね?
このほかにもいろんなシリーズに手を出してきたのは、多くの方々のお薦めがあったからですこんちくしょう。いえ、素敵な物語と出会うきっかけをいただけて大変感謝しています。今年もよろしくお願いします。
*1:官能小説は除く