2011年1月8日の日記

今日はさりさんに便乗して、銀河英雄伝説の舞台を見に行きました。青山劇場というところでやるということで、渋谷に行き「一直線だから迷わないよ」と言われたけど、まあいろいろあってたどり着きました。迷ってません。

13時からということで30分前に行ってみたら、いやーなんですかこの女の人たちの集まり。おかしいな、銀英伝って、男の人の方が読んでると思ったんだけど……マジメに数えられる程度しか男の人はいなくて、所在なさげでした。外伝の舞台に行くことがあったら、誰か誘わねば。こんこん、おっと咳が。
13時ちょっと過ぎに始まり、第一部は、フリードリヒがアレするまで。休憩を挟んで、第二部はラインハルトが門閥貴族を一掃し、自由惑星同盟を倒す決意をするまで。つまり本編の二巻までですね。
始まったとき、ちょっと笑みを浮かべてしまったのは、艦隊戦の表現が……いわゆるマスゲームのような感じなので、ついクスってなってしまった。たしかにこういう感じでしか表現できないけど、やっぱちょっと……と思いつつも、終わったときには思いっきり拍手するぐらい面白かったです。みんな格好よすぎる。
そんな中、誰が一番印象に残ったかと言ったら、第一部は間違いなくビッテンフェルト。出番は決して多くないですが、一番はじめの「ファイエル!」からすごかったし、いろんなところで笑わせてくれました。いい味だしてる。
あとはオーベルシュタインの義眼シーンをああいう形で見せるとは……と思ったけど、二度も要らないよ(おまえさえいなければという恨み)。
そして意外というか、ラインハルトがヘタれ……というと可哀想だけど、なんか弱々しい感じがありました。「常勝」の「天才」さはほとんどなく、ヤンに対して怒り、キルヒアイスに対して拗ねて、ある意味年相応な感じかな。たしかに彼の天才って外に向けて見えていたものだから、内面ばかりが見えると、実際こんな感じなのかも知れないなーと思ったりしたけど、僕のラインハルト像はもっと格好いいんだよ!と言いながらきゅんとする僕がいる。
逆に原作よりも格好よく見えたのは、オフレッサー上級大将。野蛮人なイメージが強くて、実際そんな感じもあったけれど、戦闘シーンは格好よすぎる。雑魚どもを蹴散らし、ミッターマイヤーとロイエンタールを相手取って、なお余裕あるからいやーいいや。でも原作通りならば……といつアレが起きるかハラハラどきどきしたのは僕だけじゃないはず。さすがに変えてましたけど。
原作と異なると言えば、キルヒアイスとアンネローゼがちょっとドキっとするところがあって、それを目撃したラインハルトが……というシーンは、思わず笑ってしまった。目にゴミはない(笑)。そのあと、仕返しと言わんばかりに、キルヒアイスの目の前でヒルダの手を取って歩いていくラインハルトは、とても大人げなかったけど、なんか可愛いな。
そのヒルダは、ちょっと言葉が聞こえづらかったです。短い台詞なら良いんですが、ラインハルトに与する理由を語るときは、早口だったこともあって、あれ原作知らない人がいたら、わからないんじゃないかしらと思った。
ちなみに原作知らないで見に来てる人は、それなりにいたんじゃないかと思ったのは、メルカッツのために動く、シュナイダー少佐の一番の見せ場のシーンで、笑いが起きたからです。おっかしいなー、シリアスなシーンなんだけどなー。
とまあ、いろいろ書きましたが、アンネローゼ様はお美しく(様をつけざるを得ない)、軍服着た帝国軍人は格好よく(ただの男装だったヒルダも最後の方は軍服になって格好よかった)、そしてラインハルトに大きな喪失を与えた、あのキルヒアイスのシーンは、思わずグッとくるものがあって……良かったです。

舞台を見終わった後、ちょっとお茶して、soundseaさん、うららさん、t-snowさんと合流して、五人で夕飯を食べに。18時前に入って、食べ終わってちょっと話したと言うつもりが、気づけば21時半になっていて、どれだけ話してるんだと思った。うらら・soundseaのお喋りマジックは、とても楽しかった。

そんなこんなで楽しい一日でしたが……ひとりね、ドジっ子がいやがったんですよ。さりさんに渡すはずだった肝心のもの*1を忘れてくるとかおまえは……すみませんすみません。
明日もいらっしゃるとのことなので(いないっていったら取りに帰ろうと思った)朝一でお渡しすべく頑張ろうと決意したら、さりさんが用事を終わらせたらボドゲ会場たる月島にきてくださるとのことで、恐れ入ります。
ボドゲ参加者の皆様、明日は少女小説サイトの大手が顔を出すので、よろしくお願いします。

*1:「この少女小説がすごい」とか