2011年3月1日の日記
今日はやることなすこと裏目……とまではいかないけれど、うまくいかない日だった。けど、本を読めば、あっという間に戻る程度の機嫌です。
そういえば、先日ストレスと向き合いましょうみたいな研修があったんですが(部内全員強制参加)、ストレス解消方法は読書ですと言っても通じないことがわかるぐらいには大人になりました。おまえら解消方法は、カラオケばっかりだな。
さて、今日から三月ですよってことで、2月の読書まとめ。
読書メーターによると、二月に読んだ本は87冊だそうですが、小説だけ数えると56冊でした。よくそんなに読めますねとか言われることありますけど、28日しかないのに、小説だけで83冊読む人とかいるので、僕なんてぜんぜんです。ちょっとアレですよね。
っていうか、マンガも31冊って結構読んでるんだなあ……。続き物がほとんどですが、たまにTLでプッシュを受けてはシリーズ全読みとかしてるので、冊数が増えてしまうんでしょう。ううむ。いや、プラネテスとか面白いんだけどさー。
ちなみに2月に読んで面白かったマンガはいろいろあるけれど、オススメしたいのは「燈港メリーローズ」です。
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二月に読んだ本で印象に残った作品と言ったら、ミストボーンシリーズの第三部「ミストクローク」、クシエルシリーズの第三部「クシエルの啓示」です。折りしも両シリーズの第三部の三冊を二月にまとめて読んだとは、ずいぶんと濃い一ヶ月だ。どちらもすっっっっっごい面白い作品なので、ぜひとも読んでほしいです。
アクションものが好きならミストボーンを、とか勧めるときの文句にしていたけれど、実はものすごい緻密な計算をされてることもあるので、伏線に気づいたときの驚きをむしろ推したい(がネタバレになるので内容に触れられないジレンマ)。うがー。
熱いところを語ろう。「支配王」によって千年にわたり統治された帝国で、支配王を倒すべく活動しているケルシャー盗賊団の活躍を描く物語。主に、ケルシャーに拾われた少女ヴィンの視点から語られて、彼女が秘めている力をケルシャーが導いていくんですが、この力による異能バトルが熱い。
このあたりを話していくと長くなるので割愛しますが、異能の使い方を学び、大人たちと共に仲間を増やして戦いながら多くのことを学び、そして支配王に挑んでいくと言う展開は、王道のようで意表を突かれることが多いので油断できません。しかも第三部まで行くと……怒涛の展開なんて言葉じゃ生ぬるいぐらい、雪崩に巻き込まれたかのような展開にやられること請け合いです。ぜひやられてください。
一方のクシエルシリーズは、「クシエルの矢」と呼ばれる神のご加護を受けた少女フェードルの波乱万丈物語です。春を売る館で下働きしていたところを、とある貴族に見出されて諜報の技を学んで……と言う陰謀劇な展開が待ち受けているんですが、これでもかという苦難が彼女に襲い掛かってくるから、とんでもないです。第一部、第二部、第三部を通して、幾度も絶望しながら、変わらぬ正義感を発揮して、愛を見つけていく彼女の成長物語は、素晴らしいものがありました。またこの世界観の源である「神話」のお話もすっごい興味深いものがあって、一度読んだらもう一度読み返すと、いろんな発見があると思います。たぶん、今年中にもう一度僕は読み返すんじゃないかしら。
このあたりは、次にUstがあったらちょっと触れてみたい(覚えてたら)。
このほかでは、ファミ通文庫と電撃文庫の新人賞作品を全読みしましたか。ファミ通は去年に比べると……だけど、電撃は去年に比べると良かったという印象。ちなみにファミ通から一作品だけ推すなら「○△×ベース」、電撃なら「はたらく魔王さま」です。
狼と香辛料が終わってしまって、寂しくも良い終わり方だったなと思い、まさかここまで泣かされるような話になるとは思わなかったよ「織田信奈の野望」に胸が熱くなり、ラブコメどころか本格的な恋愛小説になってきて、一気に一押しになったら次で最終巻とかびっくりな「中の下」などなど、面白い本が多かったです。あ、そうそう、「死神姫」が……!も忘れちゃいけませんね。
ちなみに新シリーズは賞もの以外、あまり読んでないんですが、そんな中、読んでいたのは少女小説ばかりだったことに気づいた僕がいる。
どれもオススメです。
三月は……そろそろ賞ものを追いかけるのもきつくなってきたかなと言いながら、メディアワークス文庫を全買いしてる時点でどうかと思いますが、ま、新人賞レースも終わってきたので、ぼちぼち積み解消・購入金額減少を目指して生きたいと思います(誤字のようで誤字じゃない)。