2011年5月8日の日記

今日はいたって普通の休日でした。「この暑いのに布団かぶって本を読んでるなんて!」と言われたけど、暑いのは外であって、家の中ではありません。

といっても今日はそれほど読書はしていないです。昨日読んだ本の感想を書いていたら、半日過ぎちゃったので。読んだのは「ばらばら死体の夜」と「獣の奏者 外伝 刹那」。ええ、まだ読んでなかったんですよ、「獣の奏者 外伝」。発売日に買ったのに……我ながら驚く。

「ばらばら死体の夜」は、タイトルからミステリィを想像していましたが、先に読んだコモリさんから「私の男とかファミリーポートレイト系」と言われて身構えていたのに、ずるずると持っていかれた。目が死んでる人たちの刹那的な思いがこわい。エピローグにぞわぞわ。

ばらばら死体の夜

ばらばら死体の夜

獣の奏者 外伝」は、エリンとイアルの恋と同棲と……という「刹那」と、エリンの良き理解者であるエサル師の若かりし頃の恋「秘め事」、そしてエリンが息子に乳離れを促す「初めての……」が収録されている短篇集。というか、中編・中編・短編といった感じでしょうか。
エリンの存在が徐々に大きくなり、それでもふたりの境遇を思うと、子を持つことは……と躊躇していたイアルが、子を抱きしめるにいたるまでの心情の変化が良かった。エリンは彼の心を揺さぶってくれたからこそ、泣くことができたし、喜ぶことができたよなあ。
そしてエサルのお話も素敵だった。貴族の女でありながら後を継ぐよりも外へ飛び出す彼女が、学友のひとりに恋をして、貴族である彼は物心ついたときには婚約者がいるから、叶わぬ恋だったはずなのに……という切ない思いが、やりきれなくなっていくんだけど、王獣という存在が、そして父と師に恵まれたことで、先へ進むことができたことがとても良かった。周囲に恵まれたからこそ、彼女が上にたったとき、悩むエリンを包むことができたんだろうなと思って、ぐっとくる。

獣の奏者 外伝 刹那

獣の奏者 外伝 刹那

とりあえず、今後も休日は、単行本の優先順位を上げていく所存。本日は既に時間も時間なので、文庫本に戻りますけどね。

明日から五連勤か……

そうそう。またまたDKアンソロが進みました。今回はコモリさん。途中経過ですと送ってくれたけれど、これが無駄に格好いい。なんだこのdは、なんだこのkは!
似て非なるサービスを用いて、中堅サイトがむにゃむにゃ、サウザンドマスターがごにょごにょ、という始まりで、さあこれからという盛り上がるところで「ここまでです」と言われた時の僕の残念テンションといったら!
続きはまだ一文字も書けてないというコモリさんですが、きっと締切りまでに仕上げてくれると信じてる。
ちなみに、Dkアンソロ執筆者の中には、既に描き上げて、早く読みたいと思ってる人がいるらしい。待ちきれないなら、もう一編書いてもいいのよ。書き上がる頃には、きっと締切がきてるから大丈夫。