シャンナ・スウェンドソン
「はじめて言ったとき、かなり普通じゃない状況だったけど、でも本心だった。愛してる」 面白かったー!決して大きな力を持っているわけではないのに、魔法を悪用する人たちの目的を考えて、自分たちの力をいかに活用できるかを工夫して、つまりは普通の仕事…
「来てくれてありがとう」 わたしは精いっぱいの思いをこめてそう言った。 「当然だよ。きみが必要とするなら、ぼくはどこへだって飛んでいく。どんなことがあっても」 ケイティの家族大集合。最高に素敵じゃないか!そこにいるときはうるさいと思うかもしれ…
「やっぱりあなた、ロマンチストだわ。悪いことに、理想主義のロマンチストよ。世のために何か大きな自己犠牲を払って、そのまま黙って霧のなかに去っていくタイプね」 オーウェンはわたしの腰に腕を回して、自分のほうに引き寄せた。 「まあ、多少ロマンチ…
「彼、人間にしてはイケてるわね」 「そうね。これまでのことを考えると、わたしにしてはたしかに上出来だわ。さてと、金曜日にオフィスに着てくる服を考えなくちゃ。そのままカジュアルなデートに出かけられるような」 「どこへ行くの?」 「内緒だって」 …
「ほとんどの人は、魔法の影響を受けるのに必要なだけの魔力しかもっていない。自ら魔法を使うことはできないけれど、魔法に掛かったり、イリュージョンにだまされたりする。一方で、魔法を操る力をもつわれわれもまた、魔法の影響を受けるんだ。その点、君…