三上康明

恋の話を、しようか

「だから?」 「そりゃあ高校生が集まって ― しかも四人とか絶妙な人数が集まってすることっつたらひとつじゃねーか」 ミツルは言った。 「恋の話を、しようか」 停電仲間による青春話。こういう切ない恋っていいよね。もうちょっと盛り上がってくれると良か…

ストーン ヒート クレイジー

「……ほんと?」 「男が嘘をつくか」 「話も……してくれる?」 「男は腕でものを語れ。だから」 ランガスの枯れ木のような手が、ドミの頭にのせられた。 「男は泣くんじゃねぇ。覚悟を決めたら突っ走るんだ。てめえの親父は技術者としては三流だったが、覚悟だ…