伊都工平
かつて私には仲間がいた。私には師がいて使命があってその先に世界があった。あったのだ。―しかし、敗北した。私はあらゆるものに負け、私を失うことになった。 もう誰かがいない。何かが足りない。そして世界は閉ざされている。 私には、かつて仲間がいたの…
「お前は関係ない」 「でも『彼』は、私のために」 「だから何だ?立木がやると決めて、やったこと、やっていることなんだ」 「……」 「立木の男に、恥をかかせるな」 やばいやばい。すっげー面白い。って、あの引きは犯罪だ!→ 感想
「だが律、お前がいま聞いたことは何だ?敗者のお前がどうするかを決めるための問いだ。慰めが必要なのか?」 「違う、ボクは― 」 「己の行いを決定する言い訳に『正義』を利用するな。……その理屈が分からぬうちは、お前に話すことは何もない」 前作よりもは…
結局、科学と魔術は系統が全然別なんですよ。魔術は『生きたもの』を扱う。科学は『生きていないもの』を扱う。だからただの物質に魔法の―生き物のルールは通用しない。科学というのは『死体としての物質』を扱う学問なんです。 細かな世界設定がすごい。次…
世界中に突如出現した塔。日本では国の中央に塔が出現し、東と西に分断されてしまった。その塔の周りでは「剛粧」と呼ばれる獣が定期的に出現する。塔を調査するため、15歳以下の少年少女が観測隊として選抜された。そして、派遣したものの思惑通り「全滅」…