古橋秀之

ケルベロス 壱 龍盤七朝

「あんな馬鹿げたもん、取り戻してどうする気だ。野良猫みてえな暮らしを続けて、『いつかこれが国ひとつに換わる』とか言いながら、お宝なで回して過ごすのか?五年あとも、十年後も、ずっとそうして生き腐れるつもりかよ」 横を向く蘭珈に向かって、廉把は…

冬の巨人

「ミール、大いなるもの!〝世界〟を背に負い、永遠の雪原をいく ― 彼は何者だ、オーリャ?」 「あの……わかりません」 オーリャはおずおずと言った。 「ぼくは今まで、ミールはミールであるとしか……」 ― しかし、本当に。 あれはいったい、何者なんだろう。 …

超妹大戦シスマゲドン2

「風流人が四季折々の趣をそれぞれに味わうがごとく、妹の喜怒哀楽の情をすべて愛で尽くしてこそ兄の道!笑ってよし、泣いてよし ― 中でもソラよ、兄はおまえのぷりぷり怒る姿が大好きですッ!」 「な、なによそれ」 ソラは口を尖らせながら赤面した。 「大…

超妹大戦シスマゲドン1

おバカで笑える妹コントロールシステム → 感想

ある日、爆弾がおちてきて

「わたし、爆弾なんです。最新型ですよ〜」 受験勉強に疲れた僕が屋上で横になっているとき降ってきた女の子。 昔、好きだったコに似ていてドキドキしたけど、本ものの爆弾らしく胸にタイマーがあって……。 そんな表題作「ある日、爆弾がおちてきて」を含む、…