末永外徒

108年目の初恋。2

「そうやって格好つけないでよ。何でも叶えてもらうっていうのが、嬉しくないときだってあるんだよ。負担っていうか、重いっていうか……」 「悪いな。でも、それくらい我慢しろ」 だけど、私の拗ねた振りなんかじゃ、やる気になった新くんを止めることなんて…

108年目の初恋。

ありがとう、新くん。君の言葉がなかったら、私、立ち直れなかったかもしれない。大げさかもしれないけど……君に救われたなって、思う。 夕子ちゃんが彼のことを好きになったのもよくわかる。新くんはバカで考えなしだけど、すごく素敵な男の子だ。 ― でも、…