桃井あん
「ミーシャ様、ひょっとしたらあなたは、兄に会ったのですか?」 「兄?」 「僕には双子の兄がいるんです。今、行方不明になってるんですけど」 「双子だったんだ……」 同じ顔の兄弟。奇跡のようなその存在を思うと、心は微かに乱れた。 う〜ん。こういう雰囲…
―さあ歌おう 嘆きの歌 ―さあ歌おう 終末の歌 「やめてやめて!どうしてそんな歌を……っ!」 スイが歌った歌は、神話の中に出てくる闇の歌姫が歌う闇をもたらす禁歌だ。 「確かめたいことがあったんだ……」 ふたりの仲が少しずつ深まっていく様子が伝わったって…
「ジェリさん……誰かに追われているの?」 訊くと、ジェリは目を伏せた。 「……強いて言えば、神様から追われているのかもね。神様の権威を冒涜したから」 やさしい雰囲気の物語 → 感想
この雰囲気はいいね。 感想: http://www.booklines.net/archives/4086007002.php
四季を司る余人の神様の愛を受けた少女たち、それが歌姫。 「冬の歌姫」のユリアは、パートナーのスイと一緒に冬の歌姫長に呼び出された。 「エイダの森」の白き花が咲かない。原因を突き止め、春を呼ぶ任務を与えられた。 春の神エイダの名を与えられている…
歌姫。それは世界を造った四季を司る四人の神様と同じ歌声を持つ者。 中央本部に配属されることになったユリアは、歌姫となって始めての任務につく。 傍若無人なパートナー、高位の歌姫スイと共に。 任務として向かう、凍らされた人が発見された街。 その街…