水瀬葉月

C3 ―シーキューブ―

「フィア、落ち着け。何を言ってる?」 「私には、罪があるんだ。ひとを殺しすぎた罪があるんだ。だから呪われた罪があるんだ。だったら罰は?罰は何だ?」 フィアは静かに振り向く。ただ液体にぬれた顔を春亮に向けて、震える声で聞いた。 「なぁ……私は、許…

ぼくと魔女式アポカリプス 3 Nightmare Crimson Form

「わたしがいます」 多勢に無勢ではないのだと。 その単純な行為と台詞で、彼女は糾弾した。 「わたしが宵本くんの背中を護ります。わたしが宵本くんの前を切り開きます。わたしの痛みが、この醜くて汚らわしい自傷が、そのために捧げられるなら!」 ここで…

ぼくと魔女式アポカリプス2 Crandle Elves Type

「もう一個質問を思いついてしまったぞ。次はぼくの質問ターンのはずだから、いいよな?」 「いいとも。なんだね?」 「あんたの身体、あとどれくらい持ちそうだ?」 彼女は顔をこちらに向けなかった。 「……どういう意味か、わからないな」 爆発力はピカ一か…

ぼくと魔女式アポカリプス

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