甲斐透

エフィ姫と婚約者

(ち、違う。ときめいてない。絶対にときめいてない。あれは、ただ……ただちょっと、心臓が勝手にドキドキしただけ!) 俺様な王様と、博識で気が強く、でも子供なお姫様のドキドキ物語。政略結婚のおかげで周囲は敵だらけだけど、ある意味似たもの同士のふた…

瑠璃色の夜、金の朝 金色の明日 2

「下ろしてくれて、大丈夫だよ」 「別に重くはないぞ。いろいろあったから疲れているんじゃないか?」 「ううん、大丈夫。自分で歩くよ。……それで、一緒に行くの」 今日も明日も明後日もその次もずっと、一緒に。でも足手まといにはならないように。 ミオー…

金色の明日

私は、もうあきらめていたのに。 眼の奥が熱くなる。ダニエルは長い長い息を吐いたあと、歯をくいしばった。 あの子供に報いるものが、涙ごときであってはならない。 幼きミオーニの恋心がカワイイったらないです。→ 感想