青山七恵

ひとり日和

「あたし、こんなんでいいと思う?」 「さあ。わからないわね」 吟子さんは静かに微笑むと、寝返りを打ってあっちを向いてしまった。 「外の世界って、厳しいんだろうね。あたしなんか、すぐ落ちこぼれちゃうんだろうね」 「世界に外も中もないのよ。この世…