蛇にピアス

芥川賞受賞作。今回は珍しく両作品を読む事になりましたね。
まあ、片方の人だけ読むと秒のツッコミのようにあらぬ疑いをうけますので……。
ピアスの拡張をしていた主人公はある男と出会う。
その男は舌の先が二つに分かれている「スプリットタン」だった。
興味を持った主人公は舌にピアスを入れて……。


なんていうか、痛いのがダメな僕としては、読んでるだけで痛くなります。
まだ未成年。先はあるのに、見えない未来。何もできない自分。
焦り、迷い、気がつけばピアスを拡張してしまうという心情はよく出ていたと思います。
が、僕の好きなタイプではないですね。
今回の芥川賞作品なら綿矢りさのほうが好み(顔じゃないですよ。いや、顔もですけど)。
それにしても芥川賞作品はちょっと受け付けない事が多いなあ。
芥川龍之介はそんなことないんだけどなあ……


と思ったけど、芥川自身そんな読んでないか。
教科書に載ってる作品と他数作品ぐらいかな。今度読んでみましょう。


蛇にピアス - 金原ひとみ