もうひとつの恋文 [amazon]


かの名作「恋文」の続編・・・というわけではないが、あえてこの題名を持ってきたということは、つながりがあるのでしょう。短編集。
夫婦で絵本作家として生活しているさなか、取材についてきた若僧のカメラマン。
いつしか付き合いで飲むことが多くなったさなか、冒頭で飛び出す一言。
「おれ、あんたの奥さんのこと好きだよ」
そんな刺激的な書き出しで始まる表題作「もうひとつの恋文」。もちろん、恋文は手紙ではなく・・・。
こんな話もいいけれど、「紙の灰皿」も傑作!個人的にはこっちのが好み。
やっぱり連城さんはいいですよ。先日古本屋で未読の連城作品を5冊ほど見つけたので、これからも続きます。

もうひとつの恋文 - 連城三紀彦