冷たい校舎の時は止まる [上][中][下]

大学受験が押し迫った雪の日、登校した生徒は8人。学校には誰もいなかった。その上、なぜか学校から出ることができない。やがて原因に思い当たる。つい数ヶ月前に自殺したクラスメイト。なぜか誰も顔や名前を思い出せない。ここは誰かの精神世界か?
やがてひとり消え、またひとり消えていく。はたして自殺者の名前は?この世界は誰の世界か?
まったく知らない作者だけど(どうやらデビュー作)、題名と表紙に惹かれて購入。
予感は裏切られなかった。ファンタジックでサスペンスでミステリィな作品。上中下と三冊あるにもかかわらず長さをまったく感じさせないストーリィ展開。見事。
今後もこの著者には目をつけておくことにします。かなりお勧め。