銀盤カレイドスコープ(vol.1〉ショート・プログラム/(vol.2)フリー・プログラム

生意気で高飛車で、それでいて才能があるから始末が悪いフィギアスケーターが主人公。
ある日、何の因果か幽霊に取り付かれる。曰く「100日取り付けば成仏できる」。
そんな状態でオリンピックの切符がかかる大会へ出場。
下馬評は相手が有利。というか、ほぼ確実に相手が選ばれる状況。
起死回生で直前に変えたプログラムで演技をする事に……。


なんて感じのフィギュアスケートの話。
普段は高飛車でもプレッシャは大きくなるとつぶれそうになる。
それを幽霊との軽快なやり取りでカバー。
そして最後の演技のシーン。これがまた見事。鳥肌が立つほど感動しました。
これはむしろ文章だから表現できたのではないかと思う。
こういう感動の仕方は久しぶり。いやあ、表紙で敬遠しそうになったけど読んでよかったよ。
この作品は2作できれいに終わっているので、ここまででいいんじゃないかと思ったけれど、どうやら3作目もあるらしい。
無理が無ければいいけど(といいつつ読んでしまうだろう)。


銀盤カレイドスコープ ショート・プログラム - 海原零銀盤カレイドスコープ フリー・プログラム - 海原零



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