「アリス・ヒメゾノ」 ……ほとんど同時に、彼女自身が思い出していた。 その名に覚えがあった。耳だけではなく、口も。 「随分と仲良しだったらしいね」 「…………っ」 そう。自分がなり切っていたからではなく。 宿主の、ヒロの初恋の相手だから…… ちょっと詰め…

明らかにこちらを頼りにしている。 それも当たり前だ。ヒロが去れば、ペンライトが、唯一の光源がなくなるのだ。 「もしなんでしたら……」 こちらが答える前に続けてきた。 「わたくしも、協力して差し上げてもよろしいですわ」 アイスヒルとの関係にちょっと…

「マジかよ、おい」 「こいつは使えるぜ……」 仲間にも生気を戻す、大幸運。 よもやこの少女が、ヒロ・キラサキの妹だとは…… 新たな女の子の登場で、嫉妬な様子が見えてニヤニヤ。ヒロの妹話も出てきたし、さて、これからどうなっていくか楽しみ。 → 感想

突然、襲われた。強烈な、泣き叫びたくなるような悔恨に―― なんてこった。もう少し……もう少しなにか、彼女と話さなければならないことがあるだろう。これで終わりだというのに。 「ほんの10日ほどだったが……」 そんなヒロに、チェリースカが話しかける。 「…

「なあ真希。事が済んだら、さ」 そんな彼女にかける言葉は、よほど時と場所を選ばなければ歯が浮いてしまうであろう― 「久々に踊るってのは……」 こんな台詞。 これが真希にとっての励ましになるのだろうか。むしろ余計な要素にも思えて……、 「OK」 幼馴染の…

私はもう一度、上がらねばならない。 底知れぬ覇王の支配下にある、氷の上に― タズサに襲い掛かる天国と地獄。超感動の最終巻！ → 感想

「わたしのところへ来てから、あなたはそれなりに鍛えられてきました。プログラムも随分滑り込めている。これから最後の追い込みに入ります」 「ラストスパートには、ちょっと早いんじゃなくて？」 「彼女に追いつけはしなくとも、近しい位置まで至るのは可…

「彼女は強すぎる。あまりにも……」 呟いたガブリーはテーブルに両肘を乗せ、組んだ手で口元を隠した。 「でも、だから……」 ゆっくりと言葉を継ぐガブリーの穏やかな表情。それは、ひたすらに明るいいつもの笑顔とは違う。静かな決意の顕れ。表情においてです…

大興奮させられる傑作！ 感想: http://www.booklines.net/archives/4086302675.php

世界選手権を控えたタズサは練習中に怪我をした。 滑れないことが思ったよりもストレスと感じたタズサは京都へ旅行に出かけた。 そこで出会ったのは、アイドルでありジュニア選手権のチャンピョンでもあるキャンディ。 他人から反感を買うことが多いタズサと…

桜野ヨーコ。あの世界トップレベルの（そして悪名で有名な）桜野タズサの妹。 姉と同じフィギュアスケートの道を進んでいるため、常に比較される。 求められるコメントも自分の演技より姉についての話が多い。 自分は自分なのに・・・・・・。 伸び悩む技術…

オリンピックで有名になったタズサ。その後の世界選手権で 2位になり、一気に世界トップレベルへ。 環境も変わり、アメリカでフィギュアスケータとして生活することになる。。 そんなとき、タズサの所属するところに新人ペアが現れたが、ペアの女性が怪我を…

クーデタにより国から追われることとなった士官候補生八人と海賊の娘トパーズ。 補給をするために他国のコロニーに近寄るも追い返される。 国からの圧力は強い。もはや安寧の地はないのか。 情報がろくに入らず、物資も底が見えてきたとき、向かえる先はひと…

人類は「Uデンジー」ウイルスにより危機を迎えた。発病すれば助からないその病気を唯一抑える方法は、海に潜むことだった。そして、人は海で暮らすこととなる。だがそんな時代でも人は争う。 その日、仕官候補生たちが行っていた演習の最中に突如敵が現れた…

生意気で高飛車で、それでいて才能があるから始末が悪いフィギアスケーターが主人公。 ある日、何の因果か幽霊に取り付かれる。曰く「100日取り付けば成仏できる」。 そんな状態でオリンピックの切符がかかる大会へ出場。 下馬評は相手が有利。というか、ほ…