銀盤カレイドスコープ vol.4 リトルプログラム:Big sister but sister

桜野ヨーコ。あの世界トップレベルの(そして悪名で有名な)桜野タズサの妹。
姉と同じフィギュアスケートの道を進んでいるため、常に比較される。
求められるコメントも自分の演技より姉についての話が多い。
自分は自分なのに・・・・・・。
伸び悩む技術。やがて、自分のライバルが姉に教わりにきたのを見てついに決断する!


今回はタズサの妹、ヨーコが主役。おかげでタズサ節はなし(とはいえ、タズサは出てくるけど)。
とはいえ、偉大な姉を持ってしまったゆえの苦しみが伝わってくるし、それでいてフィギュアスケートが好きだという気持ちもよくわかる。そしてなにより、最後に繰り広げられた演技。
この人の書くスケートのシーンはほんと読んでいてワクワクする。この演技を見たい、と思わせるほどに。
こういうのを筆力というのでしょうか。
銀盤カレイドスコープといい、他シリーズのブルー・ハイドレードといい、ほんとこの著者はストーリィテラだ。
多くの人にお勧めできるシリーズ第四弾。


銀盤カレイドスコープ vol.4 - 海原零


次作の感想: 銀盤カレイドスコープ vol.5 ルーキー・プログラム: Candy candy all my rules

前作の感想: 銀盤カレイドスコープ vol.3 ペア・プログラム:So shy too‐too princess