銀盤カレイドスコープ vol.5 ルーキー・プログラム: Candy candy all my rules

世界選手権を控えたタズサは練習中に怪我をした。
滑れないことが思ったよりもストレスと感じたタズサは京都へ旅行に出かけた。
そこで出会ったのは、アイドルでありジュニア選手権のチャンピョンでもあるキャンディ。
他人から反感を買うことが多いタズサとキャンディは不思議と馬があった。
そんなキャンディがタズサの紹介でオーディエンスコートの大会に出ることになった。
それは会場の観客全員がジャッジする大会。
観客の支持なら負けない。
アイドルとして、そしてジュニアのチャンピョンとしてのプライドをかけた氷の上の戦いが始まったが……。


タズサとキャンディ。章ごとにそれぞれの視点から描かれる物語。
ジュニアのチャンピョン。しかもアイドルとして注目されて、自信にあふれたキャンディ。
それを冷静に見つめるタズサ。
タズサの怪我のおかげで、中盤まではスケートと関係がなく、恋愛観やら人生観やら。
それはそれで面白いんだけど物足りない。
中盤ぐらいから始まった大会の話を読んで思いました。やはりスケートの場面が出てこないと!
躍動感にあふれ、アイデアにあふれたシーン。キャンディの自信にいらつき、タズサの落ち着きに揺れる。
そんなタズサをやる気にさせた一言。
それは言ってはいけないこと。


タズサの返答は決してひどくはない。世界はそんなに甘くない。


「バカ言わないで。今日の私が本気を出したとでも?」


それが世界だ。


そして最後に投げかけた言葉。
「来月、ニューヨークで会いましょう」


受け取ったものの心にどう響いたか。推して知るべし。


さてさて、次の巻ではニューヨークでの大会の模様が描かれるのか。
それともまたまた別の話になるのか。


いずれにせよ、これからの展開に目が話せないシリーズ第 5 巻。


銀盤カレイドスコープ vol.5 ルーキー・プログラム: Candy candy all my rules - 海原零


前作の感想: 銀盤カレイドスコープ vol.4 リトルプログラム:Big sister but sister