ミドリノツキ [amazon][bk1]

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日本時間の昼間。世界中でその時間に寝ていた16億人ほどが全く同じ夢を見た。その夢に出てきた黒い塔が、現実に現れる。高い知識を持つ塔はいう。
「私はあなた方よりはるかに進んだ文明によって作られ、十一万年のときを超え、目覚めたもの・・・」
その文明の力を使い、世界中でただひとりの人の願いを叶える。塔の力は現実であり現代では考えられない力を発揮したときから、世界はただひとりの人物を求め、注目しはじめた。
上中下とちょっと長いお話ではありますが一気読み。塔の力はファンタジィだけど、それを囲む人間の力は至って普通（ちょっと変なのもいるけど）。こういう結末を持ってくるとは思わなかった。
星虫、イーシャの舟、鵺姫真話などなど、この著者の出版されている作品は少ないけれど、すべてがストーリテラ。絶対お勧め。